東京パラリンピック日本代表エース・鳥海蓮志、古澤拓也を擁する神奈川VANGUARDSが西日本の強豪 伊丹スーパーフェニックスを招いたホームゲームが、12月17日、横浜市のたきがしら会館で開催された。
パリパラリンピック出場枠獲得に向けた日本代表としての激しい競争が続く男子車いすバスケットボール。神奈川VANGUARDSは鳥海・古澤らエース自ら先頭にたち、チーム総出で普及活動に努めている。夏の神奈川県立スポーツセンターの埼玉ライオンズ戦につづき2度目のホームゲーム。世界最高レベルの車いすバスケの魅力とともに、地元チームとして熱い戦いを見せてくれた。
神奈川77ー50伊丹
神奈川陣は、鳥海(2.5)、古澤(3.0)、丸山弘毅(2.5)、髙柗義伸(4.0)、宮本涼平(1.0)。伊丹からは、村上直広(4.0)、堀内翔太(4.0)ら。双方10月の杭州アジアパラをともに戦い金メダルを獲得した日本代表たちが出場した。
第1クオーターはエース・鳥海の3連続得点で14−8と神奈川がリード。両チーム合計49得点を取るオフェンシブな戦いとなった第2クオーターも41−30と神奈川がリードを広げる展開に。第3クオーターで神奈川の5連続得点で20点以上差をつけ、最終クオーターは伊丹も粘りをみせ点の取り合いとなったが、観客席から「バンガーズ!」の熱い声援が響くなか、77−50で神奈川が圧勝した。
普及に向けた取り組み
今年4月1日にパラ神奈川SCから名称変更し「神奈川VANGUARDS」となった。新たにホームゲームも開催するなど、「世界に誇れるクラブ」を目指して活動しているトップチームだ。
東京パラ後の普及活動について鳥海は、「コロナで大会が開かれずプレーを見てもらう時間が短かった。僕たち自身がどういうことが出来るか、プレーだけしていれば良いって訳じゃないと気がつき、何が出来るのか見極めていた。いま、やっとパワフルに行動するフェーズに入ったと感じている」と話す。
「実際に、初めて車いすバスケ見ましたって声を、ホーム&アウェイや、PushUP3x3でたくさん聞きました。ファンの方が気軽に見に来ることができている。僕たちが狙っているファン層を広げていけたので、その意味でもポジティブだった」と手応えがあったことを語った。
パリパラリンピック出場権獲得に向けて
鳥海ら男子車いすバスケットボール日本代表は1月パリパラリンピック出場権のかかったアジアオセアニアチャンピオンシップス(AOC)
(編集・校正 佐々木延江)