「車いす3×3(スリーエックススリー) Push Up in 千葉みなと さんばしひろば」が11月3日、さんばしひろばで開かれた。昨年10月に千葉で初開催されたPushUp、横浜、お台場、大垣と回数を重ね、初開催の地に戻っての開催となった。今回は、AKABURA/BACs/Bagsy/Balance/ESPLASHの5チームが参加し、鳥海連志率いるBagsyが優勝した。
決勝戦の模様や初回開催地であるさんばしひろばに凱旋してできたことなどをPushUp代表者の鳥海連志・西村元樹・岡田慧へのインタビューを交えて伝える。
決勝戦 Bagsy 13-10 Balance
Bagsyは鳥海連志・西村元樹・森谷幸生・古川諒が、Balanceは北風大雅・植田紘広・古崎倫太朗・緋田高大が出場。
5チームによるグループリーグ戦の後、準々決勝、準決勝が行われ(詳細な結果は文末に記載)、BagsyとBalanceとの決戦になった。Balanceはグループリーグ5位からの下剋上で進出。5チームによるグループリーグ戦の後、準々決勝、準決勝が行われ(詳細な結果は文末に記載)、BagsyとBalanceとの決戦になった。Balanceはグループリーグ5位からの下剋上で進出。そのBalanceが先に2点を取ると、すぐさまBagsyが取り返す展開に。4−2までリードしたBagsyだったが、お互い交互にシュートを決め、7−6の1点差に。しかし、ここからBagsyが3連続シュートを決め10−6とし、Balanceが4点を追いかけることに。Balanceが2点シュートを決めるなどの追い上げを見せたが、Bagsyが逃げ切り優勝を勝ち取った。
準決勝・準々決勝から
PushUpを開催し一年継続したことへの思い
ーーさんばしひろばに凱旋できたことについてはどう思いますか?
(鳥海)一年やってきて、どうやったらより良くなっていくかは常に話し合っていたし、その節目としてここに戻ってこられたのは感慨深い。ここはロケーションもいいし、ここからスタートしたという思いもあり、青空の下でやるのはいいなぁと思いながらプレーしていた。
(西村)一年間僕たちがやってきたことをしっかり成果として出す場。前年よりも良いものを作って、ここにいるみんなが、ここにきて良かったと感じられるようにするというのは、一年前のドキドキワクワクに加えて、ちょっとした責任感とかプレッシャーがあった。
(岡田)ここで始まった感。スタッフ、MCもDJも含めて帰ってきた感はあります。一年前もたくさんのお客さんに囲まれていたが、あの時のお客さんもきてくれているし、一年間続けて新たに応援してくれるようになったお客さんもいるのはすごく良い。
ーー年間継続したことについてどう思うか?
(鳥海)肉フェスやモールの中でやることも含めて、普段違うことに目線(興味・関心)のある人達に車いすバスケをアピールできたということは一年やってきた大きな収穫。継続することに価値があるなぁと思いながら。見たことあるよっていう人の声が増えていけば良いなぁと。
(西村)今回は通過点でもあり、PushUpをもっと上のレベルに昇華させていくところでもあると思う。PushUpは車いすバスケをより多くの人に身近に認知してもらうことから始めたが、車いす3×3という競技が醸成していって、夢の話かもしれないけど、パラリンピックになるというところまで達成できたら良いと思う。
ーー継続して何か変わったことは?
(西村)選手と運営をやる珍しい形なので、メディアの方々がこの大会に興味を持つことが増えた。活動を続けていくことで支援するスポンサーが増えたりとか、僕たちに共感してくれる人達が増えたりとか。距離がある感じではなくて、スポンサーとかスタッフとか、夢に向かって一緒に走ってくれる人が増えたなぁと。だからイベント運営している人達は大切な仲間。仲間が増えた時は胸が熱くなる。
ーーお客さんの雰囲気は?
(鳥海)初回からかなりたくさんの人に入ってもらっていた。今回アジアパラの関係で僕がSNSであまり拡散できなかったけれども、お客さんがきてくれたり、今回はチアが入ってくれて、一緒に作り上げる人の数が増えたというのも盛り上がりが増えたことに繋がるのかなぁと思った。一年経って、ちゃんと成長できているんだなぁというのは感じた。
ーー有料席を設置したことについては?
(鳥海)PushUpのコンセプトとしては、チケットを買わずにショッピングしたり、散歩したりしている人達が車いすバスケを見られる親しみを持って欲しいということなんです。とはいえ、プレーヤーもパフォーマンスに責任を持っているし、良い大会を作り上げるという責任を運営が担っている。そこに対しての挑戦であった。有料席を儲けるということは運営としても選手としてもプレッシャーになる。全列が埋まっているということは、PushUp自体を応援してくれる人がいるということで嬉しいなと思った。
ーー地方で実施してみてどうだったのか?
(鳥海)普段見てもらえない人に見てもらえるのはやる意義があるし、関東圏でやる意味とは違うものが出てくる。ただ運営としては地方で実施する上での課題があるので、それに対してどう向き合っていくのか?ということを作っていきたい。
ーーパリパラに向けて何か考えていることは?
(岡田)選手が遠征や合宿などに入ったりするので、パリパラの前にできるかどうか今は分からない。ただ、このイベントにしか来られない人もいると思うので、選手を送り出してあげるようなことができれば良いと思うし、パリが終わって、どういう結果であっても、おかえりなさい会はしてみたいなと。代表になっていない選手もいるけれど、一体感を持てるイベントにしていきたい。
試合結果
優勝:Bagsy
準優勝:Balance
決勝戦
Bagsy 13-10 Balance
準決勝
Balance 10-7 ESPLASH
Bagsy 13-6 AKABURA
準々決勝
Balance 13-10 BACs
グループリーグ
1位 ESPLASH
2位 Bagsy
3位 AKABURA
4位 BACs
5位 Balance
AKABURA 11-7 BACs
ESPLASH 10-8 Balance
Bagsy 9-7 AKABURA
ESPLASH 16-14 BACs
Bagsy 16-6 Balance
(校正・丸山裕理、地主光太郎)