関連カテゴリ: 夏季競技, 水泳 — 公開: 2014年11月10日 at 7:49 AM — 更新: 2021年9月6日 at 2:02 AM

2020へ全国から450名が出場。さらに選手大募集! 〜日本身体障がい者水泳選手権〜

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200Mメドレーリレー28pt決勝で1位(2分50秒78)となった、峰村PSS東京で第二泳者(平泳ぎ・SM10)を努めた池愛里
200Mメドレーリレー28pt決勝で1位(2分50秒78)となった、峰村PSS東京で第二泳者(平泳ぎ・SM10)を努めた池愛里

11月8日、全国の障害(機能障害、視覚障害、知的障害、聴覚障害)のあるスイマー450人が東京辰巳国際水泳場に集まり、第31回日本身体障がい者水泳選手権が2日間の日程で行なわれた。毎年シーズン最後ともいえるこの時期に行なわれているが、50年前の11月8日は、東京パラリンピックの開会式が行なわれた記念すべき日でもあった。

日本障がい者水泳連盟の主催で、IPC(国際パラリンピック委員会)非公認の国内レースだが、スタッフは日本代表チームに関わる人々が中心。選手も、アテネ、北京、ロンドンのパラリンピック日本代表をはじめ、開会式では、先日、仁川(韓国)で行なわれたアジアパラ競技大会に出場した選手の紹介もあった。参加者は、地域のクラブチームや組織、自治体、個人などでエントリーし、国内ではもっとも大きな障害者水泳大会になる。

1日目の最後に行なわれた、200Mメドレーリレー
1日目の最後に行なわれた、200Mメドレーリレー

年々人数を増やしているが、2020年東京パラリンピックに向け、世界と闘うことのできるあらたな選手を見つけ、育てることが、日本代表スタッフ、チームの急務となってきたところで、主催者にとっても選手発掘の重要な機会となっている。

難航する水泳選手の発掘と今後にむけて

過去パラリンピックやアジアパラで、日本代表水泳チームは他の競技より多くのメダルを獲得している。国内で比較すれば他の競技より貢献度が高いが、世界の中で、アジアでも今後は日本チームにとって難しい挑戦が控えている。

2020年東京パラリンピック開催も決まり、現在障害者のスポーツもさまざまな選択肢が知られてきたなかで、水泳競技で多くのメダルを穫るための努力は、障害のレベルに関わらず、国内で水泳を楽しむ人々の拡大につながる。そうした競技振興の循環をつくるためにも、この大会での選手の発掘が期待されている。

関東での選手発掘を担当する八尋大氏(日本代表コーチ)は、1日目の競技を観ながら「小山恭輔を超える若い選手がなかなか出てこない」と話していた。
現在の日本人選手は、アテネ(2004年)〜北京(2008年)のパラリンピックを経て世界と闘えるレベルに成長しているが、ロンドンパラリンピック(2012年)では視覚障害、知的障害の選手には新人選手がいたが、機能障害の新人選手はなく6年後の東京にむけた具体的な強化への道筋を模索している。

パラリンピックで日本代表のメダル獲得をつねに支えてきた寺西真人コーチと視覚障害の名門チーム・東京4TC。1日目の競技を終えて

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