杭州アジアパラ、卓球は22日から7日間に渡って開催され、28日最終日を迎えた。日本は男子ダブルス2組、女子ダブルス1組が決勝戦に出場。3組とも敗れ、銀メダルに終わった。
日本選手団主将・岩渕幸洋(東京都・協和キリン卓球部)と阿部隼万(東京都・キンライサー)のペア(クラス18・男子立位)開催国の中国のペアと対戦し、3-0に終わった。終始中国ペアにリードされ、3ゲーム目で7-7と追いついたものの11-13で試合を終えた。
ーー試合の感想は?
岩渕「またしても中国という悔しい結果になってしまった。技術の差を痛感させられた。大きな大会なので序盤かなり離されてしまったが、最後までどこかにチャンスを狙ったことが最後に競るところまでもちこめた。やはり最後は自分達が得点するパターンが少なかった」
阿部「取りたいという気持ちで焦ってしまい、しっかり落ち着いていくべきだった。あとはむこうの手数の多さがあったと思います」
ーー全試合おわって大会の感想は?
岩渕「大きな大会で、多くの方に支えていただいた。シングルも自分が(直前に)肩を痛めた状況もあり、万全でないところがあったが、支えていただいて試合の中では100パーセントを出せたと思います。多くの支えに感謝します。今大会はすごく規模が大きくて、選手村も会場に近く、お客さんも会場にたくさんいて、応援も暖かかった。いい経験でした。この環境に僕も最初は驚いたが、試合が進むにつれて慣れていき、この状況でどうするか考えることができた。ここに参加した選手はパラリンピックを具体的にイメージできる機会になったと思います」
阿部「これだけの規模の大会は初めてで、これからのターニングポイントになりました」
ーー開催国中国の強さについて
岩渕「中国の選手はコロナの影響で2年間出ていない時期があって、5月に復帰をしたんですけど、その時は自分がイメージしてた中国より落ち着いた感じだった。こういう自国開催だったり、狙った大会に向けて仕上げてくる調整力は見習いたいと思いました」
ーー主将としての感想は?
岩渕「役を与えて頂いてより自分の力になった。ほかの競技の選手団から元気をもらった大会だった。選手村に帰ると知り合いの選手がいたりするのは嬉しい。それぞれ頑張っているってことが力になるとあらためて感じました」
岩渕は、シングルス、男子ダブルスでそれぞれ銀メダルを獲得した。
女子ダブルス(クラス22・知的障害)決勝は、伊藤槙紀(神奈川県・CTCひなり)、古川佳奈美(福岡県・博多卓球)ペアと香港となった。4ゲーム目を同点にされ、5ゲーム目11-7で敗れた。
古川は試合の感想を「すごい惜しい。相手も強いダブルスだったのでここまでいけて嬉しいです。悔やまれるのは4セット目だった。レシーブやサービスをもっと考えてやればよかった」と話し、伊藤は、「準優勝でよかった。香港は強く、いい試合ができたので、嬉しいです」とそれぞれ思いを述べた。
(編集協力・地主光太郎)