10月23日、アジアパラ競技大会・水泳が始まった。1日目、日本からは18人が出場。木下あいら(大阪府・三菱商事)が金メダルを獲得したほか、木村敬一(東京都・東京ガス)が銀メダルを、銅メダルを石浦智美(東京都・伊藤忠丸紅鉄鋼)、南井瑛翔(大阪府・近畿大学)、前田恵麻(福井県・福工大福井高)、川辺多恵(横浜市・東和エンジニアリング)、井上舞美(滋賀県・いずみ21大津イトマンスイミングスクール)らが獲得、日本チームで金メダル1・銀メダル1・銅メダル5の7個を獲得し、好調に初日を終えた。
木下あいら
「金メダルを取れたのは嬉しいけど、タイム見たら遅かった。後半に疲れがきたと思う。タイムが悪いのではなくテンポがあわなくて心配だった。1日目でどんな感じなのかわからず緊張した。プールはきれいで泳ぎやすいけど、(世界選手権の)マンチェスターみたいな狭いところのほうが好き」とほっとした表情でレースの感想を話し、「緊張するけど、期待されるのは嬉しい。プレッシャーに負けずに頑張りたい。1個でも多く金メダルを取ることが目標だが、自分は100mバタフライが課題の種目なのでそこで頑張りたい」と話していた。木下は今大会4つの個人種目に出場する。
木村敬一
男子50メートル自由形S11では、パリを視野に力をいれつつある木村が26秒16の好タイムで泳いだが、ライバルのHUA Dongdong(中国)が大会記録を更新する泳ぎでレースを制した。
「けっこう良い泳ぎだったと思いますし、記録も悪くなかったが、相手が強かった。世界選手権はギリギリ勝ったが、今回は向こうがベスト。今年は大きな国際大会が2つ、結構頑張った。50メートルのクロール、まだまだ直すところがあるけど、安定的に6秒出せているところは良かった」
石浦智美
選手の人数により、予選なしで決勝となった、女子50メートル自由形S11では、石浦が30秒6で泳ぎ、水泳チーム初のメダルを獲得した。
「ベストではなかったがメダルがとれて嬉しい」と笑顔をみせる。「(4回出ているが)過去のアジア大会は競技人口も少なく、中国の選手も限られた人数でやってきて、メダルがとれて当たり前だったんですが、今回の大会は、私たちS11はトップ選手がそろっている。今年2回目の世界選手権という感じで挑むことができている。コンマ何秒の中で競えて楽しいし、応援してくれる人たちにとっても見どころとなるレースにすることができた」
(編集協力・地主光太郎、そうとめよしえ)