10月23日、アジアパラ競技大会1日目、ブラインドサッカーの試合が始まり、現地時間12時から日本はイランと対戦、0-0で引き分け初戦を勝ち点1とした。
なんども相手にシュートに持ち込まれることが多く、GK泉健也が守る場面があったが、防ぎ切りスコアレスに終えた。
前半・後半ともに押され気味のなか、17歳の平林太一(長野県・松本山雅B.F.C)がガッツあるドリブルで攻める姿勢を見せたが、悔しさの残る試合となった。
「ドリブル自体はしやすいピッチ。自分は小柄だけど、それが武器。最後フリーでシュートできる場面で足が出なくて、めっちゃ悔いが残るんですけど、まだ希望をもてる状況ではある。明日以降、作り変えて全力でいく」と、試合の感想を話し、これからの試合については、「今まで勝ってきたことを思い出し、自分たちのプレーで倒していけたらいいかと思います」と話してくれた。
キャプテン川村怜(東京都・ペパレシアル品川)はつぎのように話していた。
ーー試合を振り返っての感想
初戦で緊張感もあり、若い選手も多くて初めてこういう大会に参加した選手もいたのでチームとしても緊張感ありました。イランということで強度の高い試合になるということは予想していましたが、相手もさすがに世界選手権では我々が勝っているので気合いが入っていたと思います。僕らがやりたいことを警戒されて、なかなか相手ゴールまで進入できなかった。
ーーうまくいったところと難しかったところは?
「攻撃のところでなかなかうまくいかない。警戒されていた。もっともっと僕らがさらに突破できればよかった。狙いどおりに奪えたシーンもあったんで。突破されたこともあった。会場はちょっと反響して音が聞こえにくいですけど、守備などできたことは継続して、明日中国戦にのぞみたいと思います」と振り返った。
ーー選手村にはいられてどうですか。
「過ごしやすいです。選手村にはいっていろんなアジアの国の選手がいていろんな障害の選手がいて本当に多様性にあふれているし、雰囲気も感じる。日本選手団の一員として、競技に参加しているという自覚も、非常に大きな大会に参加させてもらっている誇りもある。日本選手団をもりあげていけるように、良い結果を残したい」
日本代表・中川英治 監督は、
ーー今大会の位置付けは?
「世界選手権が終わって、パラリンピックの切符をほぼとっているのでチームとしてはリスタートして、新しい競争のフェイズ。新しい選手も連れてきて1年後のパラにむけて競争するような位置付け。代表チームなので、競争しながら結果を出していくのが大事。だからただ経験だけつみにきたんじゃなくてそこが重要な義務だと思う」
ーー初戦の結果についてはどうですか?
「結果は勝ち点3取りに行きとれなくて残念だったけど、シュート数や決定機をみるとイランのほうが多かったので、選手は終わってしょげていたんですね、僕としては、こんだけシュート数上まわられたゲームで勝ち点1取れたんだから、逆にぼくはポジティブに思っています。勝ち点1を取った、取りきったというのが明日につながるように。負けたらこの勝ち点1って意味がないじゃないですか。明日明後日良い結果がでると勝ち点1が大きくなってくる。明日引き分けて明後日勝ったら。残りの4ゲームで今日引き分けた意義をつくっていきたい」
明日からの試合スケジュール(時間は日本時間) 配信なし
10/24(火)11:00vs中国
10/25(水)11:00vsタイ
10/26(木)13:00vsインド
10/27(金)13:00vsマレーシア
10/28(土)10:30 3位決定戦/12:30 決勝戦
(編集協力・中村和彦、そうとめよしえ、地主光太郎)