杭州アジアパラ、開会式を控える10月22日。卓球シングルスの競技が始まり、日本選手団の主将を務める岩渕幸洋(東京都・協和発酵キリン卓球部)が、イランのCHOLAMI Mohammaderfan (2000年生まれ)と対戦、3ゲームを先取した岩渕がセットカウント3-1で初戦を制した。
ミックスゾーンでは多くの記者に囲まれる中、試合の感想を次のように述べていた。
「会場や試合の雰囲気を確かめることができた。内容は競りましたけれども、この試合はまず勝つということをしっかりできたのでよかったです。はじめて対戦する選手で、粒高で自分としてはやりにくいところも警戒して挑みました。
最後しっかりフォアのドライブの回転量で相手にプレッシャーをかけることができました。東京パラから戦い方も変え、自分の強みは何かあらためて考えてきた。最後には迷わず自分の形をつくっていきたい」
岩渕の目標は、この大会で最後まで勝ち切り、パリの出場権を取ること。「中国での開催、これまで経験したこともないイレギュラーもあるが、それも含め最後まで勝ちに向かっていけるよう頑張りたい」とあらためて語っていた。
選手村での生活は「食事も美味しく、準備は順調にできた。他の競技の知り合いの選手に会えることでパワーをもらえている」と、順調な様子。明日朝の試合に備え開会式は出席せず競技に向けて集中していく。
(校正・そうとめよしえ、地主光太郎)