バーミンガム(イギリス)のシンフォニーホールで「バーミンガム2023 IBSAワールドゲームズ」の開会式が行われた。客席には世界から視覚障害のある選手があつまり、非常にリラックスした雰囲気の中で執り行われた。
大会は、8月14日から一部競技が開始され、8月27日まで続く。世界70カ国から、1250名あまりの選手が参加し、アーチェリー、チェス、ブラインドサッカー、ロービジョンフットサル、ゴールボール、柔道、パワーリフティング、ボーリング、ショーダウン(エアホッケー)、そして公開競技のテニスが、バーミンガム大学を中心に実施される。日本からはブラインドサッカー、フットサルに加え、ゴールボール、柔道、パワーリフティング、テンピンボウリングに合計55名(男子33名・女子22名)の選手が出場する。
開会式は、Step Change Studios(障害のあるプロのダンスパフォーマンスグループ)が指導した視覚障害者たちによるボリウッドスタイルのダンスで幕を開けた。
バーミンガム市長Cllr Chaman Laiによる歓迎のスピーチ、視覚障害者で構成されたInner Voice Orchestraによるアンサンブルの演奏にのせて、参加70カ国の国旗がボランティアに運ばれてステージに入場した。
英国政府、国際視覚障がい者スボーツ連盟の要人の挨拶に続き、選手宣誓、そしてクラス分けスタッフ代表による運営宣誓が行われ、大会組織委員会会長が今回初めて全ての競技を放送することを発表された。
日本選手団も到着
ゴールボールチームと一緒に到着した日本選手団の初瀬勇輔団長は、「音楽を多用し、視覚障害者でも十分楽しめる内容だった」と感想を述べた。大会の展望については、「今回日本が参加する競技が少ないが、パラリンピックの出場権がかかる、男子ブラインドサッカー、男女ゴールボール、柔道についてはしっかり参加枠を取って帰りたい」と抱負を語った。大会の雰囲気については「とても良い。ボランティアの方の問題解決思考、積極的な声かけなど本当に助かっている」と評していた。
各競技はIBSA公式YouTubeチャンネルを通じて放送される。この開会式の様子もこちらから視聴できる。
(校正・佐々木延江)