8月17日「バーミンガム2023 ブラインドサッカー女子世界選手権」4日目、日本は、グループステージ最終戦でモロッコと対戦した。
試合は、第1ピリオドで公式戦2試合目、14歳のピヴォ・島谷花菜(背番号13)が2ゴールを決めて先制、第2ピリオドでエース菊島宙(背番号10)が2ゴールを決め、重苦しい雰囲気で終えた2日前のスウェーデン戦から一転した。
モロッコは、正ゴールキーパーのビザ取得が遅れ第1戦、第2戦は急遽フィールドプレーヤーのAdumayma boudin(背番号7)が弱視にもかかわらずゴールを守って4人で戦い2戦引き分け。グループAで1ゴールを決めているBerouan Hanae(背番号8)が攻撃を引っ張るチームだ。守っても、その8番をしっかり防いで、危なげなくグループステージ最終戦を4−0の3連勝で締めくくった。
菊島が復調し2得点できたことは大きい。1点目、右サイドをドリブルで上がりそのままシュートという菊島としては珍しい形だった。
試合後、菊島は「第2戦はプレッシャーなどから思ったプレーができなかった。今日の第1ピリオドは今一つボールが足に付かず、迷子にもなり焦った。第2ピリオドは、(開き直って)まぁいいや、いっちゃえと右足で蹴りたかったので早めに(いつもあまり打たない角度で)シュートしたら入ったので、すごく嬉しかった」と語った。菊島の復調と島谷の開花は決勝に向けて大きな収穫だ。
山本夏幹監督は、「スウェーデン戦の重苦しさを昨日の休みでリフレッシュし、アルゼンチン戦を想定し相手に合わせて立てた戦術で勝てたことは大きい。今日は決めるべき人が決め、一人一人がやるべきことをしっかりやった全員の勝利だ」と手応えを感じていた。
準決勝の相手は明日(8月18日)のグループB インド対ドイツの勝者となり、試合日は8月20日16:30(日本時間)キックオフ。IBSA公式チャンネル、またはJBFA公式チャンネル(日本語実況)でライブ中継される予定。ぜひ声援を送ってほしい!
(校正・中村和彦、佐々木延江、そうとめよしえ)