8月4日、マンチェスター2023パラ水泳世界選手権5日目。
女子200メートル個人メドレーSM14で、世界選手権初出場の木下あいら(大阪府/知的障害)が2分24秒32のアジア新記録で銀メダルを獲得、パリパラリンピック出場枠を日本にもたらした。
予選を1位(2分27秒19)で通過した木下。決勝で100メートル4番手からの平泳ぎで大きく追い上げ2番手になると、ラスト自由形でイギリスのFIRTH Bethanyとの接戦を繰り広げた。
木下は、昨年(2022年)ジャパンパラ競技大会で200メートル自由形の予選と決勝で日本記録を更新するなど、以後大会のたびに複数種目で記録を伸ばしてきた。今年に入って初めて海外への遠征や日本代表合宿を経験し、世界選手権の舞台を目指してきた。出発前「いままで一緒に泳いだことのない選手と泳ぐのが楽しみ。雰囲気に飲まれず、自分の泳ぎができるように頑張りたい」とワクワクする気持ちを伝えていた木下。パリへの道を切り拓いた。
男子50メートル自由形S4では、鈴木孝幸(GOLDWIN/四肢欠損)が最後の出場種目で3個目の銅メダルを獲得した。
女子50メートル自由形S13では予選3位通過の辻内彩野(三菱商事/弱視)は、決勝で4位に終わった。
(校正・そうとめよしえ)