パリパラリンピックを1年後に控え、「三井不動産 2023 ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ」が東京体育館で開幕。昨年の世界選手権で金メダルを獲得した強豪のオーストラリアのほか、韓国とニュージーランドを迎え、4ヶ国が4日間の熱戦を繰り広げる。
アジア・オセアニアチャンピオンシップはパリパラリンピックの出場権をかけた戦いで、優勝した1ヶ国がパリの出場権を手にする。日本は現在世界ランク3位で、一番のライバルとなるオーストラリア(同2位)を破ることができるのかが最大のポイントだ。
今日は日本代表ケビン・オアーHCの55歳の誕生日とあって、会場内のビジョンにはお祝いメッセージが表示された。日本は今日、予選2試合を戦い、第1試合では世界ランク8位のニュージーランドに51-40で勝利。招待された約30の小中学校の声援が響き、会場は午前中から大盛り上がりとなった。
午後のオーストラリア戦は前半にミスが続き、一時は3点差をつけられていたが、日本チームとして取り組んできた粘り強い守備が功を奏し、第4ピリオドで逆転。53-46で下し、2連勝を飾った。
日本の強みは豊富なラインナップ(コート上の4人の選手の組み合わせ)だが、今日はこれまであまり見られなかった、持ち点が3.5‐3‐1.5‐0.5Fのラインナップでのプレータイムが多かった。
中でも、次世代のエースとして注目を集めている21歳の橋本勝也(TOHOKU STORMERS/3.5)は、武器であるスピードを生かした攻撃だけでなく、守備にも積極的に貢献し、チームメイトからも称賛の声が上がっていた。
今大会は応援グッズの販売が充実しており、タオルやTシャツ、クリアファイルなどが取り揃えられている。
中でも観客が盛り上がっているのは選手のカンバッジが入ったガチャガチャで、「推し選手」が当たると歓喜の声が響く瞬間もあった。
決勝は7月2日に行われる。入場は無料で、日本語・英語でのライブ配信も行われている。ぜひチェックを!
(写真取材・秋冨哲生 校正・佐々木延江、そうとめよしえ)