関連カテゴリ: インタビュー, サッカー, ブラインドサッカー, ブラインドスポーツ, 国内大会, 夏季競技, 女子, 新着, 東京, 東京パラムーブメント, 観戦レポート — 公開: 2022年9月25日 at 2:26 PM — 更新: 2022年10月4日 at 9:22 PM

ブラサカ トップリーグ「LIGA.i」埼玉T.Wingsが初代王者に!!!

知り・知らせるポイントを100文字で

9月23日に行われた「LIGA.i ブラインドサッカートップリーグ 2022」最終第3節で埼玉T.Wingsが初代王者に決定。試合とインタビューの様子を詳しく伝えます。

インタビュー;LIGA.iで優勝した埼玉T.Wingsと惜敗したbuen cambio yokohama

菊島宙(埼玉T.Wings 9番)

得点王・最優秀選手賞の菊島
得点王・最優秀選手賞の菊島 写真・秋冨哲生

Q:3試合で5点を取ったことをどう思うか?その要因は何か?
A:1節、2節で2点ずつ取っていたので、今回ももう1点取りたかった。5点取れた要因は、後ろで支えてくれる仲間がいたから。自分が取られて切り替えが遅いところがあるので守ってくれないと自分にボールが来ないし、キーパーからのスローとか、自分の力だけでは全然何もできない。みんながいてくれて良かった。

Q:コロナになって以降に、有観客でプレーできたことについては?
A:今回はちょっとお客さんが楽しめるプレーができたかどうか自分的には不安なんですけど、やっぱり観客がいないと点をとった時のワーとかは(今はちょっとダメなのかもしれないですけど)そういうのがあると本当に自分も倍嬉しくなるし、チームの士気が上がってどんどん良いプレーができていくので、いるといないのでは違うと思う。

Q:LIGA.iに参加して良かったところは?
A:今回初めてトップリーグ、賞金出たりとか、いろんな賞をもらえたりとかして目指すところがたくさんあって、本当に良い大会だと思いますし、そこを目指すに当たって自分も良いプレーをしないととか、お客さんに楽しんでもらえるプレーをしたいと思うので、今回出場できて良かった。

加藤健人(埼玉T.Wings 10番)

優勝シャーレを掲げる加藤
優勝シャーレを掲げる加藤 写真・秋冨哲生

Q:今回優勝できた勝因は?
A:負けてもおかしくないチームばかりだったので、試合の積み重ねで3連勝できた。やっぱり1試合1試合がチームとしての優勝につながった。宙もいて全部3連勝できて点を取って勝っているが、どうしても守備から攻撃というところで、宙の点だけではなくて、試合に出た選手とかキーパーも含めてしっかり声をかけて守備ができたことが勝利の要因だと思う。

Q:LIGA.iに参加してチームにもたらされたものは?
A:最初は、LIGA.iに参加するのが不安だった。今までリーグ戦や日本選手権は、練習して練習して試合に出て勝ち負けが決まる。今回はそれだけではなく、たくさんの方々が会場に足を運んで、それもお金を払って見にきてくれる。その中でブラインドサッカーの試合の価値を見せるだけのプレーをしないといけないので、僕はそれをチームのメンバーに確認した。でもみんなそれでもやるってことだったので、本当にやって良かったと思ってます。チームのプレーとしては少しづつレベルが上がっていけた。

Q:2連覇に向けては?
A:同じチームが参加するか分からないし、どういう大会にするか分からないが、初代王者として2連覇目指して頑張っていきたい。よりたくさんの方に見にきてもらえるようにこれからも宣伝して広めていけたら良い。やっぱり人前でプレーして点を取った時とか勝った時の皆さんの声は気持ちいいものがあるので、それを感じられるように頑張っていきたい。

菊島充監督(埼玉T.Wings)

菊島充監督のピース
埼玉T.Wingsを初優勝に導いた菊島充監督 写真・秋冨哲生

Q:ベンチからも色々声を出していたが?
A:鼓舞しているつもりだが、やっぱり足が止まる時ってなんか一緒なんです。全員が止まってしまう時があるので、そういう時声をかけ続けたいのもありますし、その声によって動いてくれたらブラインドサッカーの醍醐味であると思っているので、僕は声を出し続けるっていうのは仕事としてやってます。

Q:娘である宙選手が得点王、最優秀選手を取ったことについては?
A:得点王は、家庭でのプレッシャーが大分強いので。みんなを楽しませるプレーすなわち点を取ることだと彼女は思っている。それに対しても答えてくれて立派な子です。

Q:連覇を狙うにはどうしたらいいか?
A:2019年に日本選手権で優勝した後に、みんなで掲げた時も連覇だったが、心の油断が思い切り出てしまい、その次の大会で優勝できる力が全くなかった。失敗を繰り返さないようにもう明日から気持ちを入れ替えていきたい。

チームで購入したフェンスでの練習が優勝へ

購入したフェンスで練習をする村田光優
ハーフコート分購入したフェンスで練習をする村田光優(埼玉T.Wings) 写真・写真:内田和稔

菊島、加藤、菊島監督皆揃って、今年に入って購入した半面分(ハーフコート分)のフェンス20枚を使って練習できたことが勝利ひいては優勝に繋がったと考えている。他チームと一緒に練習することも歓迎だ。
菊島「ずっと壁がある練習をしてきたんですけど、それが壁沿いの競り合いとか1人じゃなくて2人から3人でというのができてきて、みんなで守る、みんなで守備して攻めてという攻撃とかプレー、戦術的なものができたので、だからここまで来れたのかなって思います」
加藤「半面ですけどフェンスのある中で練習しているのがやっぱり今回の3試合につながったと思っているので、練習が試合にいきたんじゃないかと」
菊島監督「壁があると試合を想定した練習が本当に出来ます。4月に購入してここまで壁のある練習をやってきて、非常に良い環境で出きていると思います。運ぶにもお金がかかるのでT.wingsの練習場レッズランドまで来てもらえれば一緒に練習していいと思ってます」

齊藤悠希(buen cambio yokohama 7番)
和田一文(buen cambio yokohama 16番)

インタビューに答える齊藤悠希・和田一文
インタビューに答える齊藤悠希(7番/右)・和田一文(16番/左) 写真・秋冨哲生

Q:LIGA.i 3試合をしてチームの向上につながったか?
齊藤A:LIGA.iがあることで強いチームと試合が出来る。この時期は例年試合があまりなくモチベーションを保ったり目標の設定だったりが難しかった。この時期にLIGA.という大きな大会、目指せる大会ができたことでチームの意識も変わってきた。地域リーグとの併用もあり選手としても、地域リーグも全力でやりつつLIGA.iに向けた作戦の調整だったり、レギュラー争奪戦だったりこれまでなかった形でチームの運営とか練習とかに取り組めた。そういった意味でチームの向上がはかれた。競争力みたいなものが生まれて、チームメイトでありつつ、ライバル、そしてチーム内でも戦えるところができたのはとても良かった。

Q:来年に向けて何をしていきたいか?
和田A:試合の機会が多く尚且つ高いレベルで試合をすることがすごい強化につながっていくということを3節通じて感じた。この経験を無駄にしないで戦術的なこと、あとは個々人のレベルアップを目指していく。
齊藤A:LIGA.iの前に日本選手権もあるし、buen cambio yokohamaを見て良いチームだと思ってチームに加入してくださる方ももしかしたらいるかもしれない。新しいメンバーとかも取り込みつつ、僕たち、別に代表の選手もいる訳ではないので、固定概念を持たず常に新たなチャレンジをしていきたい。」

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