先輩と築いてきた「ユニバーサルスポーツづくり」がいよいよラオスでの実戦にむけ動き出した。このプログラムは、「ラオスの障害のある人との国際交流でユニバーサルスポーツを考案しよう」というもので、コロナ禍で中断していたが、ようやく再稼働した。
挑戦するのは、学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校横浜校(「Boys,Be Ambitious!」で知られるウィリアム・S・クラーク博士の精神により北海道深川を本校に建学され、登校を最低限に自分の目標で卒業を目指す高校。以下、クラーク)で学ぶ高校生たちだ。
「スポーツを活用した国際貢献活動」に取り組むクラークの「グローバルコミュニケーション専攻」の高校生47名が主体となって、「ユニバーサルスポーツ」が開発されている。
コロナ禍によりオリンピック・パラリンピックは史上初の延期を余儀なくされ、大会は開催されたものの、プロジェクト立ち上げ当初の高校生は卒業してしまった。先輩の意思を引き継いだ高校生たちにより、現在8つのユニバーサルスポーツのアイデアが進められている。
この取り組みには、アイ・シー・ネット株式会社とADDP(特定非営利活動法人NPO アジアの障害者活動を支援する会)が協力している。
ユニバーサルスポーツを学ぼう
ユニバーサルスポーツの例として「卓球バレー」というユニバーサルスポーツがある。卓球台を囲み1チーム6人がピンポン玉をつなぎ3打以内に相手コートに返球するラケットスポーツ。6人制バレーのルールを元に、筋ジストロフィーのリハビリのために考案されたスポーツで、あまり知られていないが、誰でも楽しめるため、全国に広まっている。高校生たちはあらたなユニバーサルスポーツを検討するにあたってまず体験した。
実施に向けての意気込みに関して、インタビューしたところ、
「先輩たちがプロジェクトのゼロから1を生み出したとすれば、僕らはその1を100にしようとしています。ラオスの障害のある方たちへ、ユニバーサルスポーツをプレゼントしたい」と、3年生の菊池陽大さんは話していた。
高校生が考えるユニバーサルスポーツ体験交流会
そんな高校生たちの取り組みの中間発表が行われる。
「高校生が考えるユニバーサルスポーツ体験交流会」である。本イベントは、メディア関係者に公開されているが、関心がある方は見学をしてはいかがだろうか。詳細情報は以下のとおり。
日時:8月5日(金)13:00〜16:30
12:15〜 受付開始
13:00〜 体験会開始(8つのスポーツ体験)
15:00〜 交流会開始
16:30 閉会
会場:クラーク記念国際高等学校横浜キャンパス第二学舎
横浜市中区桜木町1丁目1-7 ヒューリックみなとみらい16F
申込:下記URLより申し込み(申し込みフォーム)
日本語 https://forms.gle/tviDUi3Jv2RZNY5S9
English https://onl.la/2pzKRNG
問い合せ:クラーク記念国際高等学校横浜校 青山 啓二先生宛
mail:k.aoyama@clark.ed.jp
<参考>
クラーク記念国際高等学校について
https://www.clark.ed.jp/
アイ・シー・ネット株式会社との取り組み(2021年6月14日リリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000040238.html
ADDP(特定非営利活動法人NPO アジアの障害者活動を支援する会)
http://www.addp.jp/
(編集校正・佐々木延江)