3月1日、日本ブラインドサッカー協会は 日本代表3カテゴリー共同オンライン記者会見を行った。21年後半から22年年初にかけてJBFA組織の3つの全カテゴリーがリスタートし、23年IBSAワールドゲームス内で世界選手権が3つのカテゴリが揃って史上初開催される予定である。3カテゴリーの連携を高めながら活動していきたいと考えており、3つのカテゴリーの取り組みの方向性を知っていただくために、監督3人(ブラインドサッカー男子日本代表 中川英治監督、ブラインドサッカー女子日本代表 山本夏幹監督、ロービジョンフットサル日本代表 金川武司監督)が揃っての記者会見となり、それぞれが新体制や今後の活動方針について述べた。
ブラインドサッカー男子日本代表の目標は”パリ2024パラリンピック出場”
日本のブラインドサッカーをアップデートするのが我々の使命と語る中川英治監督。東京パラリンピックは開催国枠での出場だった。2004年から正式種目になって以降、予選を勝ち抜いて出場したことがない。「今回は強国が揃う予選を勝ち抜いて出場権を勝ち取ることをブラインドサッカーファミリーみんなで更新していきたい」と述べた。中川監督はこれまでコーチ及びガイドを務めており、この経験を新体制でも活かしていく。
2024年パリパラリンピックの前には2023年に世界選手権、直近では今年2022年に11月アジア選手権、10月アジアパラリンピックがあり新しいチームの立ち上げとプレイモデルの構築を急ピッチで行う予定だ。
●ブラインドサッカー男子日本代表強化指定選手 詳しくはこちら
FP 川村怜/佐々木ロベルト泉/黒田智成/田中章/日向賢/佐々木康裕/園部優月/丹羽海斗/鳥居健人
GK 佐藤大介/泉健也/神山昌士
※日本選手権やKPMGで活躍した鳥居健人選手を今回新たに召集した。
主将に指名された川村怜選手はKPMGカップ後のインタビューで今後の目標について問われると「日本代表として世界で勝利できるように、アジアで優勝できるようにそして世界の舞台でベスト4以上を目指せるような準備をしていきたいと思います。」と語った。
ブラインドサッカー女子日本代表の目標は世界選手権優勝
山本夏幹監督は、「世界選手権での優勝を目指し、前体制の村上監督が築き上げてきた強みを活かしつつ、新たなチャレンジをしていく必要がある」と語った。”攻守において主導権を握る”という戦術において、菊島宙選手以外にも攻撃に関与できる選手を増やし、二人、三人でも攻められるようにすることを目指していく。535日後(2022.3.1現在)の選手権に向けて1日1ミリでも成長しようと選手を鼓舞している。
●ブラインドサッカー女子日本代表選手 詳しくはこちら
FP 加賀美和子/菊島宙/工藤綾乃/鈴木里佳/竹内真子/橋口史織
GK 寺林眞智子/和地梨衣菜
世界でも屈指の攻撃力を誇る菊島宙。彼女に続く攻撃的な選手が出ることがこれからのブラインドサッカー女子には求められている。4、5月に東京都・兵庫県の2会場で実施される育成強化指定選手選考会などを通して将来の菊島になりうる選手が発掘されることに期待したい。
ロービジョンフットサル日本代表の目標 世界選手権勝利
金川武司監督は、”攻守に渡って切り替えの速いチームを目指したい”と言う。1人1人の特徴を最大限に活かし、フットサルの最大の魅力である切り替え(トランジション)の部分を出場チームの中で1番速くする事を練習から意識していきたいと思っていると述べた。
4月に開催される第16回 ロービジョンフットサル日本選手権」に参加する各選手の活躍を願う。
●ロービジョンフットサル日本代表選手は選定中
(編集校正=中村和彦、佐々木延江)