3月12日、大会9日目。張家口バイアスロンセンターで行われたクロスカントリースキー男子(座位/ミドル=10km)で、韓国の〝鉄人〟シン・ウィヒョン(KOR/昌成建設)が最終種目で完走し、北京2022冬季パラリンピックの挑戦を終えた。34分51秒4の記録で、34人中10位に終わり、目標だった2大会連続のメダル獲得には届かなかった。
12日の試合を最後に、シン・ウィヒョンは初日の3月5日から12日まで日までの8日間、クロスカントリーとバイアスロンそれぞれ3種目の計6種目で57.5キロの完走を終えた。
4年前の平昌大会では7種目完走で約64キロを走った。さらに、金メダルと銅メダルをそれぞれ1個ずつ獲得。しかし今回北京ではクロスカントリースキー18キロとバイアスロンのインディビジュアル12.5キロでの8位が最高成績だった。40代の身体になってから出場すべての種目で完走を達成し〝鉄人〟にふさわしい滑りを披露した。
競技当日は比較的暖かい天気により雪が溶けた。シン・ウィヒョンは「雪の調子がこれほど悪いと上手く乗れたはずだが、高度に慣れていないのか、年を取ったせいなのか、つらくて実力を発揮できなかった」と悔しさを見せた。
メダルは獲得できなかったものの、6種目を完走しただけでも大きな成果だ。12日の試合を最後に全ての日程を終えたシン・ウィヒョンは、4年後のミラノ/コルティナ・ダンペッツォパラ五輪についてはまだ計画がない状態だ。次大会を迎える時は46歳であるため体力的にもより厳しい戦いが強いられるだろう。シン・ウィヒョンは「技量があれば出場することもできるが、まだ決まったことはないので断言はできない。もっと上手な後輩が出てきたら、その選手を積極的に育てたい」と次期計画を明らかにした。
(校正・佐々木延江・宮本果林)