佐藤翔の攻撃力と動けるディフェンスの融合
3位決定戦:コルジャ仙台 4-2 A-pfeile広島BFC
試合開始直後だった。コルジャ仙台佐藤翔が相手からボールを奪うと巧みなボール捌きで相手ゴールに迫り、最終ラインのディフェンス2人をかわしゴールを決めた。
さらにコルジャ仙台齋藤晴翔が相手から取り返したボールを混戦から再び佐藤が奪い取り、左サイド12mライン付近から蹴り抜いたシュートがゴールに突き刺さった。
コルジャ仙台GKの好守備もあり点が取れずにいたA-pfeile広島BFCだったが、前半終了間際に後藤将起が自陣でボールを奪うとそのまま相手陣内に持ち込み3人のディフェンスの動きを見透かしたかのようにかわしてゴールを決めた。前半はコルジャ仙台が2-1とリードして後半へ。
後半はコルジャ仙台の攻撃の間隙を突いて、A-pfeile広島BFC矢次祐汰がGK山本崚也からのパスを左サイドで受けるとコルジャ仙台のディフェンダーをかわしゴールを決めた。
同点に追いつかれたコルジャ仙台だったが、佐藤が立て続けに2本ゴールを決めリードを広げた。3点目は球際の競り合いを制しボールを奪いドリブルでディフェンダーをかわしGKと1対1となり角度をつけたシュートをゴール左隅に決めた。その後すぐ佐藤がセンターサークル内で奪ったボールを勢いよくドリブルで持ち込み、最後はその勢いを活かしたゴールで4点目を取った。その後、試合は攻めと守りがめまぐるしく入れ替わる展開となったが両チーム追加点なく、コルジャ仙台 4−2 A-pfeile広島BFCで終了し、コルジャ仙台の3位が決定した。
今回の経験を次につなげていく 佐藤暢監督
Q:今回の3位について率直な感想を教えてください。
A:率直な気持ちなんですけれども、ここを目指していた訳ではないので、嬉しいは嬉しいですけど、次につながる試合ができてよかったなぁという感じですかね。とりあえず最低でも決勝を目指していたので、前回mejirodaiに負けてしまって惜しくも決勝進出逃したんで、次につなげる試合をしようってことで、今回挑みました。
Q:今日のゲームプランと、佐藤翔を途中で休ませたのはゲームプランなのかこの二つについて教えてください。
A:あれはまるっきりのゲームプランです。前回やってみてどうしても今回も若いチーム(free bird mejirodai)だったんですけれども、前回も若いチーム(A-pfeile広島BFC)で、体力的にスピード的に劣るところがあるんで、齋藤晴翔を4番にして一番底に下げて、もっと動けるディフェンシブな感じにしようと考えておりました。まあまあそれがはまって、オフェンシブに見えたんだと思うんですけど。今回晴翔を4番に入れてショートのゴールスローから持ち上がるようなプレイをさせて、そこはもうフレキシブルに行けるようにしようかなぁと思ってまぁいつも以上に攻撃的なサッカーができたんじゃないかなって思いますし、そう見えてもらったのは今日の采配として私的には良かったかなと思います。
Q:晴翔をストライカーにという目論見はあるのか?
A:監督の目論見としてはストライカー一本じゃなくてどこでも守れる選手に育てあげようとしています。ブラサカあるあるなんでしょうけど、最初入った時あんまりプレイが上手じゃない時は一番前に張らせるんですよね。でゴールスローもらって、そっからわちゃわちゃしている間にまぁ2番3番の選手が来てって感じなんですけれども、ずーっと1番じゃやっぱあれなんで、次順番に4番やらせてみて、最終的には中の選手をやらせたいなと思って、中から点数取れるような選手にしたいなと思ってます。
決勝ラウンド(八王子会場)試合結果
優勝 free bird mejirodai
第2位 buen cambio yokohama
第3位 コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ
第4位 A-pfeile広島BFC
(編集校正 中村和彦、久下真以子、佐々木延江 写真取材 秋冨哲生)