2022年1月22日、第19回 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権決勝ラウンドが東京フットボールセンター八王子富士森競技場で開催された。21クラブ(初出場7クラブ)が参加した予選ラウンド(本庄/品川/浜松/広島)と準決勝ラウンド(堺/平塚)を勝ち抜き、決勝ラウンドに進んだのは、決勝戦がfree bird mejirodaiとbuen cambio yokohama、3位決定戦にコルジャ仙台ブラインドサッカークラブ(以下、コルジャ仙台)とA-pfeile広島BFCの4チームとなった。熱戦の末、free bird mejirodaiが初優勝を飾り、buen cambio yokohamaが準優勝、3位がコルジャ仙台となった。
トータルフットボール(4人で守って4人で攻める)で勝ち取った優勝
決勝戦:free bird mejirodai 4-0 buen cambio yokohama
前半4分free bird mejirodaiGK泉健也からのパスを自陣右サイドハーフウェイライン付近で鳥居健人が受け、ドリブルで自陣左サイドへ3人のディフェンダーをかわすように回り込み、シュートを決めて1点を奪取し、チームを勢いづける先取点をもたらした。その後すぐの前半5分には、またも鳥居がFKからの丹羽海斗のパスを右サイドフェンス際ハーフウェイライン付近で受け、ゴールに向かって真っ直ぐにドリブルで突進しそのままゴール。立て続けに2点を取り有利な展開に持ち込んだ。
その後free bird mejirodaiの攻撃を何とかbuen cambio yokohamaが凌ぐという展開だったが、前半18分にbuen cambio yokohamaGK和地舜哉のゴールスローに反応した丹羽が右壁伝いに相手陣内奥深くまでドリブルで持ち込んだ後、ディフェンダー2人の間を抜くゴールで3点目を奪った。丹羽は自身がキープしマークを引きつけて、鳥居や園部にパスをする役割を担い、”4人で攻める”に貢献していた。
さらに丹羽からのパスを左サイド12mライン付近で受けた園部優月が、ドリブルで中央に切り込み3人のディフェンダーをかわしてゴールを決めた。前半はfree bird mejirodaiが4点リードで折り返した。
free bird mejirodaiは前後半ともにトライアングル型の徹底したディフェンスで”4人で守る”を体現し、buen cambio yokohamaの攻撃をハーフウェイライン付近で防いだため、buen cambio yokohamaは決定的なチャンスをつかめず点を取ることができなかった。
決勝戦はfree bird mejirodaiが4-0でbuen cambio yokohamaに勝って初優勝を飾り21クラブの頂点に立った。
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