担当/競泳
5年間となった自国開催への挑戦の一部始終をみてきた。
強く感じたことは、世界中の選手がこの1年、不自由な練習環境のなかでも競技を中心にメンタルと技術や体力の強化で可能性を高めてきた。少ない試合の機会をとらえ、貯めてきた力を発揮した。それが今回、多くの世界記録の更新につながっていると感じた。
パンデミックで延期となった1年のために、これまでにない時間がプラス、マイナスの両方に働いた。クラス分けが変更または期限となり代表になれなかった選手がいたし、逆にトレーニングを積むことができ代表選出の機会を得たものもいる。長いアスリート生活にいよいよ終止符をうつための心の準備ができたり、あらたな時間をえたことで心と体をより鍛えて参加できた選手がいた。
つぎのパラリンピックまでは、3年しかない。有観客のなかで、大会があるべき姿を取り戻すパリ大会が楽しみだ。
佐々木延江