東京パラリンピックの車いすテニス、女子ダブルス3位決定戦が4日、有明テニスの森で行われ、上地結衣・大谷桃子ペアが中国の王紫瑩・朱珍珍ペアを2-0で下し、銅メダルに輝いた。車いすテニスで女子ダブルスがメダルを獲得するのは初めて。
前日に深夜まで及ぶシングルスの決勝に臨んだ上地。「寝たのは深夜3時くらい。気持ちの整理がしたかった」と話し、「シングルスとダブルスは別物。今日は取り切らないといけないという強い気持ちでコートに立ちました」と、前日の悔しさを切り替えてダブルスに臨んだ。
試合は中国ペアが大谷にプレッシャーをかける展開が続いた。「自分がミスをしてしまった時も上地選手が決め切ってくれて精神的に助かった」と大谷。一方の上地も、「よく粘ってくれた。最後勝てたのは、大谷選手の精神力」と、大一番での粘りを労った。
上地は東京パラリンピックを終えると、現在ニューヨークで開催中の全米オープンに臨む。「車いすテニスは恵まれたことに、年に4回皆さんにプレーを見ていただける機会がある。今回パラリンピックで競技を知っていただけた方に継続して見てもらえるように、結果を残していきたい」と、次の舞台でも活躍を誓った。