去る8月30日(土)、ITU主催WTS(世界トライアスロンシリーズ)グランドファイナル、4日目に開催されたパラエリートのレース、第2位(時間:1:02:29)でフィニッシュゲートに帰って来たのは、地元カナダの17歳、PT4のStefan Daniel(ステファン・ダニエル)選手だった。彼は、先天性の右手の障害により、左手よりも握力が弱く、長さも短い。
「去年も、このコースでレースしたけど、すばらしいコースだ。バイクコースがとても難しいが同時に楽しいコースだった。このような結果が残せてとても満足している」とレース直後に笑顔で話した。
昨年、ロンドンのグランドファイナルでも3位という結果を残したダニエルは、水泳が得意種目だという。昨年、ケベックで開かれたCanada Summer Games 2013の水泳競技では、パラ水泳競技の部で、50m自由形2位を含む計4個のメダルを獲得した。
今年は初めてパラトライアスロンに集中してトレーニングし、ジュニア・エリートを含む多くの大会に参加した。
「僕は、すばらしいコーチやすばらしい友達、家族に恵まれていてとても幸せです。それが何よりの競技へのサポートです」と語っていた。
ダニエルは、カルガリーにあるNational Sport School に通っており、週3回の陸上トレーニング、6回の水泳、4−5回の自転車トレーニングをこなしている。
「じつは、今シーズン、クロスカントリーにも挑戦しようと思っているんだ」というダニエル。トライアスロンからは、これからもこのようなマルチスポーツをこなすアスリートが多く出てくるであろう。