8月30日、東京パラリンピック競泳6日目。女子50m背泳ぎを47秒86で泳ぎ終えた成田真由美(S5:運動機能障害/日本テレビ放送網)は、メディアの前に現れ「ぎりぎり決勝に残ることができて、予選よりはタイムも順位も上げることができすごく良かったと思いました」と、いつもどおりレースの感覚やタイムへの満足度を報告した。
「東京パラに入って3種目とも9位、補欠1だった。自分でも補欠1の女ですと冗談言っていましたが、それはもう自分が許せなくて。予選でまさかのスイムオフということだったんですけど、それで決勝に残ることができて、最後だからもう行ってこいみたいに送り出してもらえて、本当に今は幸せな気持ちです」と語った。
「水の女王」と呼ばれた成田はアトランタパラリンピック(1996年)から6大会、25年になる競泳人生のラストレースを終えた。
午前中に行われた予選で、イタリアの選手と8位同着でスイムオフが言い渡されたが、相手が辞退したために再レースなしで決勝進出がきまった成田。決勝で順位を6位にあげ、好タイムで泳いだ。
競泳人生について「泳ぎ続けてこれたのは環境にめぐまれていたと思います。大嫌いだった水泳が大好きになって、受けいれてくれた横浜サクラがあった。サクラの福元コーチがいて、いまの堀越コーチがいてくれて、みんなみんな応援してくれて、支えてくれ環境がよかった。何よりも両親に感謝している」と語った。
今後については未定だが、若い選手への貢献をしたいという気持ちが大きいようだ。
(校正 望月芳子)