8月29日、東京パラリンピック競泳5日目。男子100m平泳ぎS14で山口尚秀(四国ガス)が1分03秒77と自身の世界記録を更新し、金メダルを獲得した。
山口は2019年ロンドンの世界選手権で初めて日本代表となり、世界記録を更新。東京へむけて勢いづくなかでコロナ禍に突入したが、その中で開催された公式記録会でも世界記録を更新し、周囲を驚かせていた。東京パラ延期のこの1年で、専門の平泳ぎだけではなく、バタフライでも頭角を現しはじめ、今大会初日にはこの種目を得意とする東海林大をさしおいて決勝に進出し4位となった。
「ラストの追い上げをしっかりやりました。いつもは15メートル(手前)ですが、今日は20メートル(手前)から。ハイブリッドカーに例えると、最初は電気モーターだけで動力をあげるけど、だんだんスピードをあげていき、ガソリンと電動モーターをかけあわせたパワーを得て進む感じ」
と、山口は記者たちにレースの感想を伝えた。
(編集・校正 望月芳子)