東京パラリンピックの車いすラグビーは8月27日、アメリカとイギリスがプールBの予選リーグ最終戦を戦った。この結果、アメリカが50ー48で勝利。
プールA・1位通過の日本は、プールB・2位通過のイギリスと準決勝で対決することが決まった。
日本が世界ランク3位なのに対し、イギリスは世界ランク4位。最後に対戦したのは、2019年の「車いすラグビーワールドチャレンジ」の3位決定戦で、日本は54ー49で勝って銅メダルを獲得している。キャプテンの池透暢(3.0)が「イギリスにはずっと勝っているが、それが逆に不気味かもしれない」と話すほど、相性のいい相手だ。
イギリスのエースは、持ち点3.0のハイポインター、ジム・ロバーツ。競技歴11年で、代表を支えてきた存在だ。
「日本はとても強いチームで、チームワークがとてもいいので、正直苦戦すると思う。ハイポインターが4人もいて、なかでも島川慎一(3.0)は5大会目のパラリンピック出場で経験豊富。池透暢や池崎大輔(3.0)も脅威だ。明日には彼らといい勝負ができるようにしたい。きっといい試合になるはず」と意気込んだ。
33歳のジムは、東京パラリンピックが終わったら現役を引退する意思を、かねてから表明している。
「東京大会の延期で、選手としてあと1年続けるかどうかというのは、とても悩んだ。でも、チームとしての目標を一緒に達成したかったし、終わるまでこのチームを見届けたいという思いがあったので、頑張ってくることができた。素晴らしい大会を開催してくれて、本当に感謝している」。
日本にとっても、イギリスにとっても、泣いても笑ってもあと2試合。両チームの最高のプレーを見届けたい。
(編集・校正 望月芳子)