8月24日午後8時、まもなく東京パラリンピックの開会式がスタートする。
開会式のコンセプトは「WE HAVE WINGS」。
人生にどんな逆風が吹こうと勇気を出して「翼」を広げることで、思わぬ場所に到達できるということを、アスリートたちの姿を通して伝えようとするテーマだ。
東京パラリンピックの開会式・閉会式は、東京オリンピックと同じく、来場者向けに「コメンタリーガイド」が用意されている。
会場でしか聞くことができないが、アプリをダウンロードすれば、セレモニーの解説が流れてくる仕組みだ。
視覚障害者だけでなく、全ての人が楽しめるよう工夫。本来は観客を含めて広く利用してもらう予定のものであったが、どんな解説が流れてくるのか、しっかりと聞いてみたい。
スペインから来た記者、Ramon Chamorro Labordaさんは「スポーツはやっぱり声を出してみんなで応援するものだから、無観客は残念だけど、これから始まる開会式を楽しみにしているよ。水泳や車いすバスケを取材する予定だよ。それにしても日本の夏は暑いね」と笑顔だった。
東京の午後7時の気温は28度、湿度は70%。風が弱く、スタンドの記者席にじっと座っているだけでも、汗が止まらない。
暑い夏の終わりに、13日間の日程がいよいよ幕をあける。