車いすラグビーの東京パラリンピック日本代表内定選手の発表が21日行われ、内定選手12名が発表された。
日本代表には、池透暢(背番号21)、羽賀理之(4)、長谷川勇基(2)、倉橋香衣(3)、今井友明(9)、若山英史(1)、小川仁士(23)、乗松聖矢(22)、中町俊耶(14)、島川慎一(13)、橋本勝也(32)、池崎大輔(7)の12名が選ばれた。キャプテンは池透暢、副キャプテンは羽賀理之が務める。
ベテランと若手が融合する多様な顔ぶれが揃った。キャプテン池透暢(3.0/日興アセットマネジメント)やエース池崎大輔(3.0/三菱商事)の「イケイケコンビ」や、アテネ大会(2004年)から5大会連続出場となる島川慎一(3.0/パークレイズ証券)などベテランが揃うなか、長谷川勇基(0.5/ソシエテ・ジェネラル証券株式会社)、小川仁士(1.0/バイエル薬品)、中町俊耶(2.0/コロプラ)、橋本勝也(3.0/三春町役場)、倉橋香衣(0.5F/商船三井)が初選出。橋本勝也は、2019年の国際大会で頭角を表した19歳の次世代エースで、チーム最年少。
倉橋香衣は、女子選手で唯一代表入りするなど、男女混合競技の車いすラグビーならではの特色も目立った。
チームを率いるケビン・オアーヘッドコーチは「ベテランから若手まで、層を厚く網羅したことで、理想的なラインナップが組めるようにした。世界のトップレベルと渡り合うための準備ができたと思う」と話す。さまざまな強みを持つ選手を揃えることで、得点力が期待されるハイポインターと守備の要であるローポインターの組み合わせ(ライン)の選択肢を増やすことを目指した。
キャプテン池は「大会が開催されることに感謝して、東京大会で車いすラグビーのファンを増やしたい。世界に勇気を与えられるようなプレーで、パラリンピックの価値を感じていただければ」と意気込んだ。
東京パラリンピックの車いすラグビーは、8か国が参加する。4月に発表された1次リーグの組み合わせでは、世界ランキング3位の日本、パラリンピック2連覇中で同1位のオーストラリア、6位のフランス、7位のデンマークと同じ、A組で対戦することが決まった。
また、日本は2018年の世界選手権で優勝するなど、初の金メダル獲得が期待されている。
(取材・記事 丸山裕理、写真・秋冨哲生、編集・校正 佐々木延江)