車いすバスケットボールの東京パラリンピック日本代表内定選手の発表が17日行われ、内定選手12名が発表された。
男子日本代表は、岩井孝義 (持ち点1.0)、川原凜(1.5)、豊島英(2.0)、藤澤潔(2.0)、鳥海連志(2.5)、 赤石竜我(2.5)、古澤拓也(3.0)、香西宏昭(3.5)、秋田啓(3.5)、宮島徹也(4.0)、髙柗義伸(4.0)、藤本怜央(4.5)の12名。主将には、豊島英が選ばれた。
女子日本代表は、財満 いずみ(1.0)、北間優衣(1.0)、萩野真世(1.5) 、安尾笑(2.0)、柳本あまね(2.5) 、平井美喜(2.5)、小田島理恵(2.5)、清水千浪(3.0)、土田真由美(4.0)、藤井郁美(4.0)、網本麻里(4.5)、北田千尋(4.5)の12名。主将には、藤井郁美、網本麻里が選ばれた。
海外選手に比べて高さの足りない日本代表は、長らく「トランジションバスケ(堅い守備からの速攻)」を戦略の柱としてきた。選考の基準について、男子日本代表の京谷和幸ヘッドコーチは、フィジカル、技術、戦術、メンタル、チームビルディングの5つのポイントを挙げた。「トランジションバスケの遂行、ディフェンスで世界に勝てるということを体現できる選手」を軸とした上で、「技術的なことだけではなく、チームに勢いや安心を与える選手。コート内外での役割を全うできる選手。このようなチーム全体のバランスを一番に考えて、12名を決定しました」と話した。
女子日本代表の岩佐義明ヘッドコーチは、「チームの方針であるトランジションバスケに対応できる選手、最後まで走りきれる選手、チームの勝利に貢献できる選手を考えながら選考しました」と、3つの選考基準を示した。「(海外に比べて)背の高い選手がいない中で、激しいディフェンスからのオフェンスという、展開の速さに磨きをかけてきた。全ての選手が対応できるように成長しています」と手応えを話した。
東京パラリンピックの車いすバスケットボールは、男子 12か国、女子 10か国が参加する。男子日本代表のパラリンピック最高順位は、ソウルパラリンピックと北京パラリンピックの7位。2019年の国際大会「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」では3位、タイの「2019アジアオセアニアチャンピオンシップス」では4位と、着実に順位を上げてきた。女子は4位だった北京パラリンピック以来の出場となり、それぞれ初のメダル獲得が期待されている。