東京2020パラリンピック競技大会の5人制サッカー、いわゆるブラインドサッカーの組み合わせ抽選会が6月14日、IBSA(国際視覚障害者スポーツ連盟)並びに東京2020組織委員会主催のもと行われた。北澤豪氏(日本障がい者サッカー連盟会長)、小谷実可子氏(東京 2020 組織委員会スポーツディレクター)が抽選をおこない、日本はブラジル、中国、フランスと同じプールAに入った。
もう一つのプール B はアルゼンチン、スペイン、モロッコ、タイという組み合わせになった。各プールで総当たりのリーグ戦をおこない、上位2ヶ国が準決勝に進出することになる。
日本と同組のブラジル(世界ランキング2位)は、アテネパラリンピックでブラインドサッカーが採用されて以来4大会連続金メダルを獲得している強豪。中国(5 位)は常にアジアを牽引し日本のパラリンピック出場を阻んできた。フランス(14位)は先日開催された「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」の初戦で対戦し、1-0と勝利した相手。だがその時はベストメンバーとは言えず、簡単に勝てる相手ではない。
日本が準決勝に進出するためには、中国、フランスに出来れば2勝、絶対に負けることは許されない。相手に勝ち点3を与えないことが重要になってくる。予選プールを3勝、2勝1分け、1勝2分けで終えれば準決勝に進出できるが、2勝1敗、1勝1敗1分けでは敗退することもある。実際、アトランタ五輪のU-23日本代表はブラジルに勝利したが2勝1敗で敗退、日韓ワールドカップでは強豪アルゼンチンが1勝1敗1分けで敗退している。
予選プールは8月29~31日の3日間、準決勝及び5~8位決定戦は9月2日、3位決定戦、決勝は9月4日に青海アーバンスポーツパークにておこなわれる。尚、詳しい競技スケジュールについては IBSA 規則に則り対戦組み合わせを確定した後、改めて公表予定となっている。13時~16時30分の時間帯は避けられているものの、厳しい残暑の中の戦いが予想される。どの時間帯の試合になるか、どういう対戦順になるかも大きな要素となってくる。
抽選後、北澤豪氏は「日本にとっては全てが注目試合」と語った。
各プールの組み合わせと世界ランキングは以下のようになっている。
プール A ブラジル(2 位)、中国(5 位)、フランス(14 位)、日本(12 位)。
プール B アルゼンチン(1 位)、スペイン(3 位)、モロッコ(10 位)、タイ(13 位)。
(アイキャッチ画像・Photo by Tokyo 2020 編集・佐々木延江)