5月24日に27名全員が発表された東京パラリンピック水泳日本代表推薦にともなう「東京2020パラリンピック水泳競技日本代表推薦決定書授与式」が6月6日、横浜国際プール(横浜市都筑区)で行われた。
WPS(World Para Swimming)公認で開催されている第24回知的障害者水泳日本選手権の午前と午後のあいまに行われた授与式には、クラス分けで保留扱いとなっている選手4名を除く23名が出席し、無観客の会場で競技関係者・報道陣の見守るなか、選手代表で男子100m平泳ぎS14(知的障害)で世界記録をもつ山口尚秀(四国ガス)と女子50mと100m背泳ぎでメダルが期待される山田美幸(WS新潟)が選手代表で推薦決定書を受けとった。
日本代表チームキャプテンに任命された鈴木孝幸(GOLDWIN)は、つぎのようにスピーチした。
「今回、男子14名女子13名、合わせて27名で出場させていただきます。この人数はソウル大会に続く出場選手数になると伺っています。自国開催ではありますけれどもパラ水泳においては開会国枠というのは用意されておりませんでしたので、現在保留の選手もいますが、推薦していただいた選手はもちろん、選ばれなかった選手も東京パラリンピックに出場したいという強い思いのもと出場枠の獲得に貢献してくれたおかげです。そういう意味で、今回出場できない選手の努力の上にもわれわれが出場できるということをしっかりと自覚して本番ではそれぞれが目標としていく泳ぎをできるようこれからも努力していきたいと思っています。
コロナウイルスの感染拡大によって去年行われる予定だった大会が1年延期となり、収拾がついていない状況での大会の開催に反対の意見をもっておられる方もいらっしゃることを報道で知っています。ですが、選考会のあと、それぞれの選手に多くのお祝いのメッセージをいただきまして、また、本番の大会にむけての応援のメッセージもたくさんいただきました。このようななかでも多くの方に応援していただけていることをまたあらためて実感することができました。本当にありがとうございます。我々も一生懸命、本番で泳いでいきたいと思いますので、変わらぬご声援のほど何卒よろしくお願いいたします」
日本代表推薦(=内定)は、パラ水泳として「東京パラリンピック日本代表を日本パラリンピック委員会(JPC)へ推薦する選手」であり、推薦を受けたJPCが日本代表選手および役員として決定するプロセスとなっている。
<参考>
2020東京パラリンピック水泳日本代表推薦選手決定!(5月24日 記事)
https://www.paraphoto.org/?p=27607
第24回日本知的障害者選手権水泳競技大会(WPS公認)提供:JSFP(6月6日 動画)
https://youtu.be/KArQ9OaUWZw