池田市立石橋中学の1年生125名の中には車いすで生活する生徒も日々ともに学んでおり、昨今のパラリンピックの教材やYouTube動画などの情報からパラスポーツに対する事前イメージをもっていた。
頭では想像していたパラスポーツを実際に競技用車いすを漕いでみることで確かめ、パラアスリートの言葉に触れながら考える時間をもった。障害のある生徒も一緒に体を動かして障害のあるなしで分けられない世界を学び、積極的な交流を求め吸収していた。
「義足や車いすだから、目が見えないからできないと考えるのはおかしい。障害がないからといって何でもできるわけじゃないですよね。大切なことは、義足って何のためにあるのか、どうなっているのか、見えない人はどうやって世界を見ているのかを知ろうとすることです。皆さんは、今日知りましたから、もう驚いたり、怖がったりはしないでしょう」
「競技用車いすに乗ると、生徒たちはみんな笑顔になる。パラリンピック、パラスポーツの授業を人生のなかで一度は体験して欲しい。車いすの乗り方はすぐに上達する。先生たちも一緒にやってもらって、成功も失敗も一緒に体験して、誰にでも可能性があることを伝えたい」とリーダー役の講師を務めた諸隈さんは話していた。
自分の障害を生活方法の違いとしてアピールし、自由な雰囲気を発散して触れ合う講師たちに、子どもたちは魅了され、新しい知識と体験を得たようだった。
主なプログラム;主旨説明、競技体験、車いすスポーツ競技ルール紹介、車いすリレー、グループ講話。
<参考リンク>
・池田市のホストタウン事業
https://host-town.jp/hosttowns/view/55
・NPO法人パラキャンについて
https://para-can.com/wp/about/
・ホストタウン一覧
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/hosttown_suisin/gaiyou_dai1.html