ブラインドサッカー初となるオンライン配信の全国大会「〜ブラインドサッカーを未来へつなごう〜 アクサ×KPMGブラインドサッカー2020カップ」が4日に開幕するのを前に2日、出場チームや関係者らによる開会式が行われた。
日本ブラインドサッカー協会は例年、クラブチームを対象にアクサブレイブカップ(日本選手権)とKPMGカップ(クラブチーム選手権)の2つの全国大会を開催している。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国8会場での分散開催を取り入れた「アクサ×KPMG 2020カップ」として開催。大阪会場を皮切りに、全15チームが5ヶ月に渡り熱戦を繰り広げる。予選ラウンドは無観客となるが、代わりに全試合をオンライン配信。全国大会の全試合を生配信するのは、協会として初の試みとなる。
オンラインで行われた開会式で、アクサ生命保険の安渕聖司代表は「全国大会を目指して選手の皆さんが切磋琢磨することによって、競技としての魅力が高まり、日本代表の強化にもつながると思う。新しい日常の中、ブラインドサッカーの全国大会を創意工夫して開催する行動力はほかの障害者スポーツの手本になるのではないか」と大会開催に期待を寄せた。
また、日本障がい者サッカー連盟の北澤豪会長は「こういった状況の中、勇気を持って参加してくれた選手の皆さんありがとうございます。試合をやっていくだけでなく、何か新しいものを日本に作り出していこうというカップ戦になればと思う。選手の皆さんには日本中を驚かせるようなプレーを見せていただければ」とエールを送った。
選手宣誓では、選手の加藤健人(埼玉T.Wings)がブラインドサッカーへの思いを語る場面も。「今年に入り新型コロナウイルス感染症でブラインドサッカーができない時期があったが、改めて仲間とボールを蹴る楽しさや試合ができる喜びを感じることができた」と
加藤。「今大会はブラインドサッカーを全力で楽しみ、大会運営に関わってくれる方々に感謝の気持ちを忘れず、オンラインで見ている方々にブラインドサッカーの魅力が伝わるよう正々堂々とプレーすることを誓います」と活躍を誓った。
「アクサ×KPMG 2020カップ」は4日、大阪で開幕。10月から11月にかけて大阪、広島、埼玉、茨城、東京で予選ラウンドが行われ、勝ち上がった8チームが来年開催の準決勝ラウンドに出場。各会場の上位2チームが決勝ラウンドに進み、国内の日本一を決定する。ブラインドサッカーの熱い冬が始まった。
大会公式ページ/Live配信
https://2020cup.b-soccer.jp/
「日本ブラインドサッカー協会ビジョン」ブラサカ動画より