パラリンピック開幕まで200日となった2月7日、JPC(日本パラリンピック委員会)は、東京2020パラリンピック競技大会で日本代表選手団と応援する人々が一つであるという『TEAM PARALYMPIC JAPAN』を根幹に掲げ、スローガンを「超えろ、みんなで。」とし、JPC初のチームマークを発表した。
大会の大成功と、2021年以降のパラリンピックムーブメントの継続、共生社会の実現を目指す方針をあらためて示した。
河合純一日本選手団団長は、「200日となると、選手はもっと練習をやっておけばよかったとか、最後の選考戦にむけ、いろいろな思いがよぎると思う。選手団を預かる身として皆さんと目標を共有し、可能性を高めるチームをつくっていきたい」とリーダーシップを示した。
今月に入り、メルボルンでの全豪オープンテニスで10度目の優勝を果たした国枝慎吾(ユニクロ)は「いよいよ迫ってきているという実感はありますが、今シーズンの車いすテニスは、全仏オープン、ウィンブルドンとあり、パラリンピックはそのつぎに控える大会。自分自身への東京での期待は、予想を上回るプレーを見せたい。自分のファンになってもらうことも嬉しいが、海外のライバルにもすばらしい選手がいるのでファンになってほしい」と力強く語った。
パラリンピックでの金メダル目標「20個」
また、この日、JPC副委員長・高橋秀文氏は日本選手団の金メダル目標を「20個」とすることを発表した。
「リオ大会は、銀10個、銅14個、合計24個で金メダルはなかった。この目標は、JPCがビジョンとして掲げてきた目標が世界7位であること、2016年に選手強化支援の目的でスポーツ庁が発表した「鈴木プラン」、幅広い分野の有識者との議論、選手のレベルを踏まえた総合的な議論により決定した。高めいっぱいのストライク、チャレンジングなボールを投げた目標だと思うが、けして気合と根性ではない」と高橋氏は話した。
河合氏は「高めの目標と認識しているがまったく不可能ではない。できないこと、難しいことに取り組んでいくなかで最高のパフォーマンスをみせていく。私が、誰かがということではなく、チームジャパンとして。あらためて選手が最高のパフォーマンスを発揮した結果として、200日後の大会にむけ1日1日、1分1分を大切にメダル目標を達成したい」と締めくくった。
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