決意表明のあと記者からの質疑応答が行われた。
ーーーシドニー大会(2000)の主将になられ、今回は日本選手団団長です。立場は違いますが、東京大会でパラリンピック自体はどう変わったか?
河合「シドニーで主将、アテネで水泳チーム・キャプテンをやりました。20年ですが、今回は自国開催で非常に多くのメディアが集まっている。20年前はこういった会見もなかった。大きく変容しているが、パラリンピックのもっている魅力や価値は変わっていない。多くの皆さんに人間の可能性に触れてほしい」
ーー選手が最高のパフォーマンスを発揮するために何が大事か?
河合「東京大会だから、パラリンピックだからと意気込みすぎるのはよくない。どの大会でもやるべきことを日々行い、最高のコンディションでその日を迎えること。特別、東京だから何かをしようと思い悩んでいるとそれがプレッシャーになると思う。あたり前のことをあたり前に行い、世界に勝つためのアベレージとは何なのかを、選手、スタッフは問いつつ、向き合うことが大事」
ーーメダル目標について
この日、具体的なメダル目標の発表はなかったが、前回のリオ大会の金メダルはなく、世界ランクは63位だった。しかしこれまでの日本代表の活動は「世界ランク7位」を掲げてきた。近く発表される目標については、この7位が考慮されることになる。
河合「(現状目標の)7位は非常に大きな目標。申し上げたいのは、最後の最後まで発揮することができた暁に(目標に)到達するということ。その時、皆さんに感動とか勇気を届けられるものだと思います」