IPC(国際パラリンピック委員会)主催、2年に1度開催される「世界パラ陸上競技選手権大会」が11月7日ドバイ(UAEアラブ首長国連邦)で開幕する。
今年で9回目になり、122か国と地域から肢体不自由、視覚障害、知的障害の選手1400名が出場。東京2020の前哨戦となる大会をパラフォトからカメラマンと記者で取材、現地より配信する。
<大会概要>
名称:「ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会」Dubai 2019 Para Athletics Championships
期間:2019年11月7日(木)〜11月15日(金)
会場:ドバイクラブ Dubai Club for the People of Determination
http://dcd.org.ae/dcdnew/
<日本代表>
日本代表は44名で、ベテランから競技歴1年などの若手まで10代から70代まで年齢層が豊富。
日本選手団主将は男女2名体制で、男子・鈴木 朋樹(TOYOTA)、女子・髙桑 早生(NTT 東日本)。ともに2009年アジアユースパラゲームズ東京で初めて日本代表を経験し10年目になる二人である。
・前回大会(2017年/ロンドン)メダル数 金2・銀5・銅9
<参考資料>
大会公式サイト:
https://www.paralympic.org/dubai-2019
日本パラ陸連のサイト:
https://jaafd.org/
東京パラリンピック陸上競技
https://tokyo2020.org/jp/games/sport/paralympic/athletics/
NHK 総合テレビ
https://sports.nhk.or.jp/paralympic/article/note/20190825-schedule/
ドバイ2019世界パラ陸上選手権取材にあたって・・
私たちはNPOメディアとして20年近くパラスポーツを取材してきた。この7年、パラリンピックはメディアの注目の的となり、多くのイベントもある。一般の人々がパラリンピックの情報に触れることができている。素晴らしい時代になった。
パラリンピックの魅力は何より「華やかさ」と障害のある人の「パフォーマンスのかっこよさ」。そして、ファンに日本人選手のイメージを尋ねると「ぬくもりがある」と表現されたりする。オリンピックと比べているからではなく、まだ新しい競技で知られていないぶん身近に感じるからかもしれない。怪我や病気による痛みを知り、なお競技に取り組む強さが感じられるのかもしれない。カメラを向けたときの強く暖かな笑顔がすてきなのだ。
オリンピック・パラリンピックを通じて「陸上」は花形だ。このドバイでは、パラリンピックと同じ9日間の日程で開催される。東京パラリンピック出場権を得るには外せない最重要大会。 私たちはどんなパフォーマンスを写真や言葉にすることができるだろうか?楽しみだ。
東京2020の最後を飾る、パラリンピックのマラソンは、東京開催となる。できるだけ多くの人に長い時間をかけて目に焼きつけて欲しい。
一人でも多くの人が障害をポジティブに捉えることができれば、それは日本各地でレガシーを生むだろう。
(※ドバイの世界選手権ではマラソンは開催されない。トラックでのレースに注目して、マラソンを想像しよう。大会終了後の11月17日(日)、世界最高峰の大分国際車いすマラソンがあり、マラソンでは最も注目すべきレースとなる)
パラフォトメンバー
カメラマン 安藤理智
記者 丸山裕理
編集 佐々木延江
現地取材者へのご連絡は以下、佐々木までお願いします。
sasaki@paraphoto.org
+8190-8875-3029