INAS（国際知的障害者スポーツ連盟）主催の総合国際大会「INAS Global Games Brisubane ２０１９（ブリスベンINASグローバルゲームズ）」４日目で前日の試合で予選敗退が決まり順位決定戦に進んだ日本（プールB４位）とオーストラリア（プールA３位）の試合が行われた。
日本がリードを保って初勝利
予選を全敗で終えた両チームは大会初勝利を目指して試合に臨んだ。予選から４日連戦の日本は試合開始前半１分FP８吉川圭祐が先制点を奪う。日本はその後も３点を追加し４-０と一気にオーストラリアを突き放した。オーストラリアも反撃。前半１４分に１点を返す。日本は失点直後の前半１５分FP３徳丸舜からのパスをFP８吉川が２点目を決めてリードを守る。その後も両チームが点を取り合い、前半終了間際の１９分FP０利根川優輝が今大会初ゴールを決め、続けてFP佐藤快がこの試合３点目になるハットトリックを決めて前半７-３で折り返した。
後半に入るとオーストラリアが後半１分、５分と立て続けにゴールを決め７-５と２点差に詰め寄る。失点直後後半６分FP5中村海斗が今大会初ゴールでオーストラリアへ傾いた流れを断ち切り、FP８吉川のハットトリックを含めて試合終了までに６点を追加して大会初勝利で試合を終えた。
日本の今大会最後の試合は明日１７日に行われる下位リーグ順位決定戦のロシア戦（プールB３位）。予選ではロシアに負けた日本だが、今日勝った勢いに乗りチーム一丸となって再戦に臨む。試合時間は日本時間１７日９：００。
選手のコメント
FP９利根川優輝
「序盤に決定的なシュートを何本もはずし、いい流れで決めきれなかったのが残念でした。前半の終わりに自分自身が初ゴールを決めたこと、２点目もしっかりキーパーの位置をみて蹴ることができ嬉しかった。改善したい点は、攻め急ぎ過ぎて相手にカウンター許し失点したこと、これからはしっかりと周りをみて落ち着いてプレーできるようにしたいです。明日のロシア戦は日本の誇りを胸に全力を出しきって走り勝ちたいと思います」
GK１８岡本一希
「今回は４０分フル出場しましたが、止めれるボールに対してポジション二ングが悪く、失点を重ねました。明日のロシア戦では、そのズレたポジション二ングを直して失点を減らしたい。ゲーム中に声が出てなかったので、（声を出して）試合にぶつけたいと思います」
先発
GK１８岡本一希
FP３徳丸舜
FP７岡田秀太
FP８吉川圭祐
FP１０澤田偲努
控え
GK１野崎将智
FP２佐藤快
FP５中村海斗
FP６赤須勝一郎
FP９利根川優輝
監督 木村純一
コーチ 小林勇樹
トレーナー 島田靖丈
スタッフ 柳沢つかさ
得点経過
前半
１分 FP８吉川 １－０
７分 FP６赤須⇒FP２佐藤 ２－０
９分 FP８吉川⇒FP３徳丸 ３－０
１１分 FP６赤須⇒FP２佐藤 ４－０
１４分 ４－１ オーストラリア
１５分 FP３徳丸⇒FP８吉川 ５－１
１７分 ５－２ オーストラリア
１８分 ５－３ オーストラリア
１９分 FP２佐藤⇒FP９利根川 ６－３
１９分 FP６赤須⇒FP２佐藤 ７－３
後半
１分 ７－４ オーストラリア
５分 ７－５ オーストラリア
６分 FP２佐藤⇒FP５中村 ８－５
８分 FP１０澤田⇒FP８吉川 ９－５
１２分 FP１０澤田⇒FP９利根川 １０－５
１７分 FP３徳丸 １１－５
１８分 FP９利根川⇒FP１０澤田 １２－５
今後の試合日程（日本時間）
DAY５ １０月１７日（木）
９；００ 順位決定戦 日本（B４位） － ロシア（B３位）
１２；００ 準決勝１ フランス（A１位） － サウジアラビア（B２位）
１５；００ 準決勝２ ポルトガル（B１位） － ポーランド（A２位）
DAY６ １０月１８日（金）
９：００ 順位決定戦 ロシア（B３位） － オーストラリア（A３位）
１２：００ ３位決定戦 準決勝１敗者 － 準決勝２敗者
１５：００ 決勝戦 準決１勝者 － 準決２勝者
Author: 内田 和稔
写真家、横浜生まれ。２００９年に知的障がい者サッカーに出会い、横浜Fマリノスの知的障がい者サッカーチーム「フトゥーロ」を中心に撮影。横浜ラポールで、Ｊリーグ初の知的障がい者サッカーチーム「横浜F・マリノスフトゥーロ」写真展を開催。特別支援学校高等部選手権大会、ジャトコ＆マリノスフトゥーロカップ、電動車椅子サッカー横浜大会マリノスカップ、電動車椅子サッカー全日本選手権オフィシャルカメラマンを担当。２０１７年よりパラトライアスロンを撮影。
