「天皇陛下御即位記念 2019ジャパンパラ ゴールボール競技大会」が28日、千葉・幕張メッセで開幕し、日本、ブラジル、アメリカの3カ国が出場。日本はブラジルとの開幕戦を4−2の白星でスタートした。
2020年へのテスト大会としての位置づけである今大会は、本番会場の幕張メッセで開催された。日本代表チームにとっても数少ない国際大会で、チーム全体のレベルアップを図る重要な機会だ。当初、出場予定だった中国は、ビザ取得手続き上の問題で欠場。日本チームがA、Bと分かれ、計4チームでの戦いとなった。
8月には東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで9日間の強化合宿を行った日本代表。全国に散らばる選手たちが寝食を共にし、大会に向け結束を強めてきた。合宿で強化したのは、ボールのコントロール。試合後、2得点を決めた小宮正江は「戦術通りの得点ができて嬉しい。合宿では、自分の(攻撃範囲)のところだけではなく、色々なところから投げることで相手を嫌がらせる攻撃を重視した。これによって、日本のパワーないボールでも得点できているのではないかと思う」と合宿の成果を語った。
会場の幕張メッセについては、「2020年をイメージしながらできた。音も聞き取りやすいですし、床もこれまでのパラリンピックと変わらない。ようやく(本番が)やってきたなという感じです」と感想を語った。
「天皇陛下御即位記念 2019ジャパンパラ ゴールボール競技大会」は29日まで。
(写真協力・吉田直人/校正・佐々木延江)