ロンドンで開催中の「London 2019 World Para Swimming Allianz Championships(パラ水泳世界選手権)」は9月14日・大会6日目を迎え、日本代表はこれまででもっとも多い6レースに10人の選手が出場。
東京大会へ向け、新たに種目として組まれた視覚障害の男女ミックス4×100m 自由形S11-13(49pts)の予選には、11か国から44人のブラインドスイマーが一堂に会した。日本からはS11(全盲クラス)が3名とS13が1名という4人の組み合わせで、富田、木村、辻内、石浦の順で泳ぎ、4分19秒44、全体7位で決勝進出を決めた。
予選後のミックスゾーンでのリレーチームの表情は和やかだった。「できる範囲でベストを尽くせた。決勝でまた上げていきたい」と富田、「深く飛び込みました」と辻内。今大会のリレーチームはS11の多いチームであり、東京へ向けては改めてのチーム編成となるが、この4名が世界の中でどこまで通じるかもまた楽しみである。
男子100mバタフライS11予選は1組で泳いだ富田宇宙(日体大大学院)が自己ベストに近い1分02秒80で全体1位、予選2組の木村敬一(東京ガス)が1分04秒76で全体2位で決勝へ進出。現地時間19時32分からの決勝でワンツーフィニッシュを狙う。
自由形S4で100m、50mと世界記録で優勝したニュージーランドのキャメロン・レズリーと対戦した鈴木孝幸(GOLDWIN)らは今日は200mに出場。鈴木は150mまでは1位、最終的に3分4秒30、3位で予選を通過。レズリーは5位だった。
「前半100mまでは決勝を意識したタイム(1分25秒90)で泳ぎました。後半はゆっくり泳いだ。決勝はもっと体が動くと思うので自己ベスト(2分57秒42)を目標に泳ぎます」と予選後のミックスゾーンで話していた。
注目の男子200m個人メドレーSM14は東海林大(三菱商事)が2分13秒22、4位で決勝進出。リオパラリンピック銅メダルの中島啓智(あいおいニッセイ同和損保)は10位、100m平泳ぎで金メダルをあげた山口尚秀(瀬戸内温泉スイミング)は17位で決勝進出を逃した。
<9月15日 DAY6・予選の結果>
女子50メートル背泳ぎ予選
成田真由美(横浜サクラスイミング)
47秒53 5位
男子200メートル個人メドレーSM14予選
東海林大(三菱商事)
2分13秒22 4位
中島啓智(あいおいニッセイ同和損保)
2分16秒6 10位(決勝進出ならず)
山口尚秀(瀬戸内温泉スイミング)
2分22秒50 17位(決勝進出ならず)
女子200メートル個人メドレーSM14予選
北野安美紗(ルネサンス登美ヶ丘)
2分40秒59(決勝進出ならず)
男子 100mバタフライS11予選
富田宇宙(日体大大学院)
1分02秒80 1位
木村敬一(東京ガス)
1分04秒76 2位
男子200m自由形S4予選
鈴木孝幸(GOLDWIN)
3分04秒30 3位
ミックス4×100m 自由形S11-13(49pts)予選
4分19秒44 7位
富田宇宙:(1分01秒90)1分01秒90
木村敬一:(1分00秒78)2分02秒68
辻内彩野:(1分00秒59)3分03秒27
石浦智美:(1分16秒17)4分19秒44
(校正 望月芳子)