9月11日(火)13時(イギリス現地時間)、ロンドン・アクアティクス・センターでのIPC(国際パラリンピック委員会)主催 London 2019 World Para Swimming Allianz Championships(パラ水泳世界選手権)は3日目の予選が終了した。
日本代表は5種目に6人が出場、5人が決勝進出を決めた。うち、若手の山口尚秀(ジーアップ)と、辻内彩野(三菱商事)が共に2位通過。予選とはいえ自己ベストを更新する泳ぎをみせてくれた。
男子100m平泳ぎ SB14 世界ランク3位を持つ山口が前半トップのタイム(30秒70)で折り返し、 1:05.46/2位、自己ベストで予選を通過した。
「4コースの選手(ライバルのスコット)が早いペースで泳いでいたので自分もペースを上げていけた。前半からワンストローク・ワンテイクのテンポでしっかりと泳いだ。決勝はまだまだ上げていけると思います」と話していた。
女子100m平泳ぎS14予選を泳いだ芹沢美希香(宮前ドルフィン)は7位で予選通過した。
一方、2012年ロンドンパラリンピックの同じプールで世界記録・金メダルの田中康大(気愛水泳塾)は予選9位だった。競技後のインタビューでは「焦ってしまい、アクアティクスセンターでくたびれてしまった」と気を落としていた。
女子100自由形S13予選を泳いだ辻内彩野は1分1分00秒31/2位で決勝へと進出した。
個人種目としては東京では実施されないが、今大会49ポイントリレーでも泳ぐ種目として練習してきた。
「予選とはいえ、14人そうそうたるメンバーでしたし、前半からタイムを出していこうと、決勝で少しでもいいレーンで泳げるようにしようと思いました。お腹がすいていたこともあり、後半で少しバテたので、決勝ではバテないようにしたいと思います」と晴れやかな表情で話していた。
注目のベテラン勢で昨夜100m自由形で銀メダルを獲得し、東京パラリンピック出場枠に貢献した鈴木孝幸(GOLDWIN)は、男子150m個人メドレーに出場。昨日も対戦したロシアのZHDANOV Romanが共に泳いだ。
「予選はタイムというより決勝に残れればというイメージで泳ぎの確認をした。水を掴む感覚は良い。ロシアの彼にはついていけないが、2〜4までがエントリーでせっている。自分のベストを尽くして3番までに入り、メダルをとりたい」と話していた。
今日誕生日を迎え29歳になった木村敬一(東京ガス)は1分14秒99/3位で決勝に進出した。
「動きにまだ硬さがあり、手をセーブしようとしすぎた結果、足が無駄に開いてしまったよう。後半かなり余裕を持って泳いだが、それにしても前半も遅かった。決勝は前半・後半どちらも上げていかないといけないと思います。勝負は10秒、11秒の世界だと思う」と話していた。
<DAY3・日本代表予選の結果>
男子100m 平泳ぎ SB14 予選
山口尚秀(ジーアップ) 1:05.46/2位
田中康大 (気愛水泳塾)1:10.22/9位(決勝進出なし)
女子100m 平泳ぎ SB14 予選
芹沢美希香(宮前ドルフィン)1:21.46/7位
男子150m個人メドレー 予選
鈴木孝幸(GOLDWIN)2分45秒76/3位
男子 100m平泳ぎS11 予選
木村敬一(東京ガス)1分14秒99/3位
女子100m自由形S13 予選
辻内彩野(三菱商事)1分00秒31/2位
<参考>
公式情報(IPCスイミング)
https://www.paralympic.org/london-2019
(校正・丸山裕理)