7月6日、宮城県の七ヶ浜で「第20回みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜大会」が行なわれ500人の選手が参加した。うち9人が「パラトライアスロン=障害の部」に参加した、障害のある選手だった。
パラトライアスロンは、第5ウェーブでスタート。左腕欠損の佐藤圭一(TRI4/エイベックス所属)が、1時間7分45秒でフィニッシュしトップに輝いた。パラ部門は2016年のリオデジャネイロパラリンピックで正式種目となり、選手の中にはパラリンピック日本代表を目指している人もいる。
会場の七ヶ浜町は、東日本大震災の爪痕が多くのこっている。普段は立ち入り禁止地帯だがトライアスロン大会開催のために解放される。七ヶ浜では、震災の翌年より再開、今年で3回目になる。パラトライアスロンの部も震災後に始まった。漁港から民家へのいくつもの急な坂を含むランコースは、障害のある選手のタイムに大きく影響すると思われたが、結果は意外だった。座位と視覚障害のクラスは開催できなかったが、中でも障害の重い大腿義足の選手が参加、完走したうえ、次回も参加を希望している。
ランコースに面したカフェからの海の景色はびっくりするくらいきれいだ。主人は津波の危険のあることはわかりつつ、ここで6月30日にお店を再開した。この浜の35世帯で6人の方が亡くなったという。
佐藤圭一TRI4、今シーズンデビュー、愛知県
窪山信吾TRI3、埼玉県
スタート前
スタート前
貝殻の除去作業
竹内太一TRI2
富川理充パラリンピック担当リーダー
招集
長田信久TRI2
菅原繁幸TRI3
窪山信吾TRI3
水中スタート
パラトップでスイムアップ、秦
パラ2番でスイムアップ、古畑
トランジッションへハンドラーと行く古畑
トランジッション、古畑
佐藤圭一、スイムアップ
佐藤、バイクへ
竹内、バイクへ
バイク、折り返し地点1位通過、古畑
トップでランへ、佐藤
2番手でランへ古畑
ランコースの風景
古畑俊男TRI5
窪山信吾TRI3
佐藤、トップでフィニッシュ
佐藤
佐藤
2番でフィニッシュする古畑
駆け寄り握手をかわす古畑(左)と佐藤(右)
フィニッシュする秦
秦
秦
フィニッシュ、長田
竹内
子どもたちと交流するパラトライアスリートたち
子どもたちと記念撮影
完走したTRI2のふたり
坂の多い七ヶ浜コース
表彰式、女子TRI2、秦
表彰式、男子TRI2、長田・竹内
表彰式TRI3、左から橋本、窪山、菅原
表彰式TRI4、佐藤
表彰式TRI5、左から鏡味、古畑
完走したTRI2の3人
地元東北の障がい者トライアスロンチーム「ヴァルハラ」
古畑俊男(左)佐藤圭一(右)
Author: 佐々木 延江
横浜生まれ。国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表。パラスポーツを伝えるファンのメディアを作ろうと、2000年シドニー大会から夏・冬のパラリンピックをNPOメディアのチームで取材配信。パラアスリートの感性や現地観戦・交流によるインスピレーションでパラスポーツの街づくりが進むことを願っている。