関連カテゴリ: アルペンスキー, ジャパンパラ, 冬季競技, 取材者の視点, 地域, 長野 — 公開: 2019年4月6日 at 1:13 PM — 更新: 2021年5月29日 at 10:33 PM

平昌から1年後、2019ジャパンパラアルペンスキー競技大会

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天皇陛下御在位三十年記念 2019ジャパンパラアルペンスキー競技大会が、白馬八方尾根スキー場(長野県北安曇郡白馬村)で3月29日・30日に開催された。雪不足によるコース状況不良のため、両日とも回転種目となった。

開・閉会式や表彰式は終始和やかなムードの中で行われ、「もっと笑って!」とプレスに混じり写真を撮る女子大生選手の村岡桃佳や本堂杏美の姿が笑いを誘った。

プレスに混じり初日の表彰式を撮影する選手たち
プレスに混じり、初日の表彰式を撮影する選手たち

今季ワールドカップで年間総合優勝し、ジャパンパラで女子座位優勝の村岡桃佳は「この一年、平昌パラリンピック(金1個、銀2個、銅2個のメダルを獲得)後のプレッシャーがあったが、今大会はリラックスして練習以上にうまく滑れた」と満足気にシーズンを終えた。今年もスキー漬けの1年となる予定だ。

女子立位優勝の本堂杏美は「成長できた1年だった。怖いもの知らずのレーサーになりたい」、男子立位優勝の三澤拓は「平昌パラリンピックが終わり精神的に疲れたが、若い新しい選手がでてきて一緒にできるのがプラスになっている」と今後の意気込みを語った。

男子座位 森井大輝 2日目1本目
男子座位 森井大輝 2日目1本目

男子座位優勝の森井大輝は、東京パラリンピックにもパワーリフティングでチャレンジしている。スキーのアウトリガー(ストックの先がスキー板状になっているもの)によると思われる手首や背中の故障を治し、体力をつけて、トレーナーと練習していく。

1年前の平昌パラリンピック前に開催された昨年度のジャパンパラに比べてプレスの数はめっきり減り、注目は夏の競技へ移っているが、選手応援団が会場を盛り上げていた。今後は、協会や選手自身による発信の努力も必要となる。

なお、男子座位の鈴木猛史(2014年ソチパラリンピック金メダリスト)は1月末にスロべニア・イタリアで開催された世界選手権のダウンヒルで3位となったが、最終日のレースで手首を痛めて、帰国後に骨を移植する手術をしたため欠場した。

2019ジャパンパラアルペンスキー競技大会 リザルト http://www.jsad.or.jp/japanpara/alpine-skiing/schedule.html

(編集・校正 望月芳子)

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