Semifinal of Foil Female Bebe Vs Anri from Manto Nakamura on Vimeo.
京都市での車いすフェンシングのワールドカップが12月16日、団体戦を最後に4日間の熱戦の幕を閉じた。2020東京パラリンピック開催国に27カ国から178名の選手、100名の競技スタッフが集まった。フェンシングの街、京都での日本初開催となる車いすフェンシングのワールドカップ、その中でも注目の試合について映像を紹介したい。
ベアトリーチェ・ヴィオ
今回来日したリオ金メダリストのベアトリーチェ・ヴィオ(通称・べべ/イタリア)は現在21歳。IPC(国際パラリンピック委員会)とBS放送局WOWOWが共同制作するパラリンピック・ドキュメンタリー「WHO I AM」のヒロインに取り上げられたこともあり、人気も高まっている。
大会2日目(12月14日)のフルーレの試合に向け家族で京都入り。試合前は京都観光や食事を楽しんでいた。
べべは5歳からフェンシングに取り組み、病気による四肢切断ののち車いすフェンサーとして復活。ロンドンパラ後にイタリア代表入りし瞬く間にリオパラリンピックで頂点に立った。義手でフェンシングをする世界唯一の存在。
「私は、フルーレだけで勝負します」とべべは話し、フルーレが終わると翌日は会場に姿を見せなかった。
櫻井杏理
対するのは、べべと同じカテゴリーBだが障害は異なる櫻井杏理。陸上出身の櫻井は椎間板ヘルニアの手術後、車椅子生活となった。現在30歳。4年前(2014年)に車いすフェンシングに出会い、2020に向けてこの競技に取り組む。
「さまざまなスポーツが好きですし、チェアスキーの(世界トップ選手の)森井大輝選手とも交流がありますが、スキーは競技ではなく楽しみです」と言う櫻井。フェンシングに専念している今スキーは封印しているようだ。
結果は、15−11でべべが勝利するが、桜井も女王からたくさんの点をとった。見応えのある試合となった。
(記事/佐々木延江)