関連カテゴリ: Tokyo 2020, 取材者の視点, 地域, 東京パラムーブメント, 競技の前後左右, 車いすラグビー — 公開: 2018年10月25日 at 6:42 AM — 更新: 2019年8月7日 at 12:49 PM

金メダリスト・池透暢が記者会見を開催! 「2020年に向け米国リーグに挑戦!」

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記者会見にのぞむ金メダリスト、ウィルチェアーラグビー日本代表・池透暢(日興アセットマネジメント)
記者会見にのぞむ金メダリスト、ウィルチェアーラグビー日本代表・池透暢(日興アセットマネジメント)

ウィルチェアーラグビー日本代表キャプテン・池透暢が米国リーグへ

10月24日午後、都内で、金メダリスト、ウィルチェアーラグビー日本代表・池透暢(日興アセットマネジメント)が「2020年に向けて~世界選手権優勝と米国リーグ挑戦~」と題して、記者会見を行った。
この8月の世界選手権で、地元開催のオーストラリアを1点差で破って金メダルを獲得したウィルチェアーラグビー日本代表キャプテンは、2020東京の勝敗を左右する最後の2年に向けて準備を始めた。

池は来月11月から来年4月までアメリカ・アラバマ州レイクショアで活動するディビジョン2のチームに加わり、現在アメリカ・リーグ最下位のチームをディビジョン1(上位8位まで)に引き上げ3月の全米大会を戦うことが目標だという。
「チームをディビジョン2で1位にし、ディビジョン1でプレーする。(すでにディビジョン1のチームにいる池崎大輔らと)日本人選手同士で戦えるようにしたい」と池はイメージを語る。

レイクショアは、アメリカの中でももっともよい環境で練習ができるという。日本代表チームメンバーも行ったことがあり、さまざまな競技でナショナルチームの合宿が行われているようだ。「みんなもレイクショアはいいね、と言ってくれます」と話す。ウィルチェアーラグビーだけでなく、自身がボランティアとなり、さまざまなスポーツを体験することも考えているようだ。
池のアメリカ行きは世界選手権の前から決まっていた。金メダリストとなった池がアメリカチームに加わることは、現地では非常に興奮して受け止められているという。

食事や滞在の費用はどうなっているのか? との質問には以下のように話していた。
「食事が一番心配なところなんです。コテージがとれたら、スーパーで買い物して自炊をしたい。そうじゃない場合は、近所のカフェなどになる予定です。現地までの費用は会社が、現地での滞在・移動の費用はチームが持ってくれることになっています」

そんな池の渡米の真の目的は自身の成長にある。
「コミュニケーション能力をあげて、キャプテンとして成長して日本チームに帰りたい。2020の金メダルに向け、今はまだ65パーセント程度の完成度。今のままでは海外チームに追いつかれるだろう。今を超える力をつけないと、2020での日本のチームの金メダルはない」とキャプテン、池は語った。

マスメディアもパラスポーツに注目

この日会場に集まったのは、インタビュアーを務めたアナウンサーの久下真以子氏をはじめ、先日、インドネシアで閉幕したばかりのアジアパラ競技大会を取材したマスメディアの記者たちが多く見受けられた。2020東京パラリンピックを前に、パラスポーツを取材をする報道陣が増えている。

池に注目して取材したことをきっかけに、パラスポーツをテーマに取材する久下真以子記者がインタビュアーをつとめた
池に注目して取材したことをきっかけに、パラスポーツをテーマに取材する久下真以子記者がインタビュアーをつとめた

会見に先立ち、2020東京パラリンピックの競技スケジュールが発表された。それによると、これまでパラリンピックの日程では後半で行われていたウィルチェアーラグビーは、大会初日から開催される予定となっている。このことについての感想を問う質問があった。
「その質問がメディアから多く、プレッシャーをかけてくれている。期待に応え金メダルで勢いをつけたいが、期待通りにいかなかったとしても、そのための努力が実る試合をする」と心意気を語ってくれた。

(編集・校正 望月芳子)

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