
女子52kg級、石井は銀メダル
ミックスゾーンに現れた石井亜弧(三井住友海上あいおい生命保険)は、涙が止まらなかった。
「もう少し、出来るところがあったと思うので……。悔いが残っています」
女子52kg級の決勝で、リオパラリンピック(2016年)代表だった石井は韓国のSONG NAYEONGと対戦。開始1分19秒、背負い技で一本を取られて敗れた。前回の仁川アジアパラに続く銀メダルだが、「金が一番欲しかった」と悔しさを滲ませた。
払い技で仕掛けたものの攻め切れない場面もあったため、今後は体幹トレーニングで力をつけていく予定だ。
自分に自信をつけるために、胸を張るために。2020年に向けて、また1つ1つ勝ちを重ねていく。

男子66㎏級、藤本は5位、男子60kg級、平井は銅メダル
6度目のパラリンピックを目指す藤本聰(男子66㎏級/徳島県立徳島視覚支援学校)は、3位決定戦で敗れて5位。「もう無理だった・・・」と顔を歪めていた。

藤本は準決勝でカザフスタンの選手の投げ技に耐えようとして、脇腹を痛めてしまったのだ。痛みに耐えて臨んだモンゴルの選手との3位決定戦では、開始51秒で合わせ技一本を取られた。固め技をかけられる間、抵抗するのもままならなかった。
![準決勝での藤本。相手のカザフスタンのTURUMBETOV AZAMAに対しては、「やりにくい相手だと感じた」という 写真・山下元気[/caption]](https://www.paraphoto.org/jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC9174.jpg)
「痛みがあるので、3位決定戦では早く一本を取ってしまおうと思ったが、取られてしまった。改めてアジアのレベルは高いと実感した。結果は残念だけれど、強くなるチャンスとポジティブにとらえようと思う。2020年に向けてまた強くなりたい」
藤本聰、43歳。あくなき向上心は、まだまだ続く。
一方、男子60kg級では平井孝明(熊本県立盲学校)が延長戦の末に銅メダルを獲得。
「相手が立ち技が得意なので、寝技で粘りました。来月の世界大会に向けて、相手選手の情報も得られてよかったです」
と息を切らしながら振り返った。

(編集・校正 望月芳子)