関連カテゴリ: Tokyo 2020, バドミントン, 取材者の視点, 観戦レポート — 公開: 2018年9月30日 at 10:42 AM — 更新: 2019年8月7日 at 12:49 PM

いよいよ決勝へ!~パラバドミントン国際大会

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9月26日に開幕した「ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2018」は、30日に決勝が行われる。

10月6日開幕のアジアパラ競技大会に向けて、手ごたえをつかめるか。

ドバイアジアユースパラ主将・今井が躍動!

SU5・上肢障害クラスの今井大湧(日本体育大学)は、去年のアジアユースパラで優勝した期待の20歳。シングルスの世界ランクで2位につけており、弾道の低いスピードのあるスマッシュが特徴だ。

29日の準決勝では世界ランク8位のTAY Wei Ming(SU5/シンガポール)と対戦し、21-15、21-19のストレート勝ち。決勝で世界ランク4位のBartlomiej MROZ(SU5/ポーランド)と対戦する。

「2セット目で失速するのが今の自分の課題。今まではフルセットで勝てば大丈夫という思いがあったが、なんとしてもストレートで勝つように気持ちを引き締めた。ネットショットが大事な場面で出せたので、決勝でも使っていきたい」

今井大湧。シャイボーイだが試合中はガッツポーズも見せる。「声が出てるときはいいプレーをしているとコーチに言われる」
今井。シャイボーイだが試合中はガッツポーズも見せる。「声が出てるときはいいプレーをしているとコーチに言われる」

ダブルスの準決勝では河端浩伸(SU5/帝人)とペアを組んだが力及ばず。今井がネットに引っ掛け、河端に「すみません」と謝る場面も多く見られた。

ダブルス
ダブルス準決勝、タイのペアと対戦。15-21、18-21で敗れた

同じサウスポーとして、桃田賢斗の動画を研究しているという今井。決勝、そしてアジアパラでの躍進に期待だ。

藤原大輔は全勝

立位下肢障害・SL3クラスは、コートの縦半分を使って試合が行われる。

試合が終わった瞬間。緩急をつけたプレーで相手を翻弄した
試合が終わった瞬間の藤原。緩急をつけたプレーで相手を翻弄した

男子シングルス世界ランク2位の藤原大輔(LINE)は、準決勝でMathieu THOMAS(フランス)と対戦。点が決まるたびに雄たけびを上げ、21-15.21-16でストレート勝ちした。

ミックスゾーンでは、メガネをかけた額から汗が止まらなかった。それでも、
「自分が最後まで切れずに集中力が保てたので、相手が崩れてくれた」
と冷静に振り返る姿が印象的だった。

4年前の仁川アジアパラでは初戦敗退。
「4年前は、気持ちもプレーもすべてにおいて未熟だった。今年は自信を持って臨みたい」
と決意を語った。ジャカルタでは、その思いをぶつけてもらいたい。

義足で戦う藤原、バドミントン歴は15年。大の猫好き
義足で戦う藤原、バドミントン歴は15年。大の猫好き

日本人対決続々!

女子シングルスのSU5・上肢障害クラスでは、世界ランク1位の鈴木亜弥子(七十七銀行)と同5位の杉野明子(ヤフー)が、それぞれ順当に勝ち上がり、決勝で対決することになった。

鈴木。語り口は穏やかだが、コートではパワフルなスマッシュが炸裂する
鈴木。語り口は穏やかだが、コートでは闘志が炸裂する

「自分はスロースターターという自覚があるけれど、予選より体が動けていてよかった。日本人対決、粘りを見せていきたい」という鈴木に対し、

「このところ取り組んできた体幹トレーニングが、計画通りに進んでいる。鈴木さんはすごい選手なんです」と杉野。

杉野の武器である”苦しい局面でも果敢に打つスマッシュ”が、鈴木を崩すことができるのか。

杉野は今年からネイルにはまっている。
今年からネイルにハマっているという杉野。人差し指のゴールドは、「金メダル祈願」だ

女子ダブルス(座位)では、福家育美(WH1/ダイハツ工業)・小倉理恵(WH2/ブリヂストン)ペアと里美紗李奈(WH1)・山崎悠麻(WH2/NTT都市開発)ペアが、決勝戦で激突。

各クラスの、女の熱い戦いからも目が離せない。

(校正・望月芳子)

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