14カ国から104名の選手が出場し、ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2018が9月26日、スタートした。主催は日本障がい者バドミントン連盟。
バドミントンは2020東京で初めて正式種目となる。10月6日からジャカルタ(インドネシア)でアジパラ競技大会が始まる直前であるため、アジア選手の出場は少ない。それでもタイ、韓国、シンガポール、インドのバドミントンが盛んな5カ国からは選手が出場している。初日の試合の様子を観戦した。
【ミックスダブルス】
今井大湧(SU5/日体大バドミントン部)・山田麻美(SL3/LAVA International)のペアーは1セット目はミスが続き相手に連続得点を与えてしまったが今井のギアが徐々に上がり連続して得点。2セット目は1セット目に比べてペアーのコンビ力が増したかに見えたが、ドイツペアーに追いつけなかった。
初日の試合を終えた今井は
「足がしっかり動いた。前半から自分のリズムを作っていけた。大学に入って、下半身の強化をしていたが、戻る力、踏ん張る力など、だいぶ動きも安定してきました。右手の筋力をあげているところです。バドミントンはアジアパラでの成績がパラリンピックに繋がっていますから、今大会はしっかりと勝ちきってアジアパラに望みたい」と話していた。
浦哲雄(SU5/グリーンスタンプ)・伊藤則子(SL3/中日新聞社)のペアーはフランスのペアーと対戦。1セット目は勝ち取ったものの2、3セット目は逃してしまった。お互いに声を掛けあっていた。
西村啓汰(WH11)・里見紗李奈(WH11/パシフィック)のペアーは、息の合ったプレーでカナダ・韓国のペアーを破りストレートで勝った。
【シングルス】
正垣源(SU5/Tポイントジャパン)vs浦哲雄は、正垣が浦を相手にストレート勝ち。
日本同士対決が多く見られた。試合後にミックスゾーンで話を聞いた。
正垣源
ーー声が出ていましたね。どんな想いがあるのですか?
「高校時代から声を出してプレーしていた。自分を高めるために声を出し続けている。年を追うごとに体力的に厳しく、ラリーが続けば不利になっていきます。ストレートに見せかけ、ガイド際の得点を狙った。アジアパラではダブルスと団体戦に出場します」と正垣は話していた。
浦哲雄
ーー試合の感想は?
「前日の練習は会場の空調が強く気になっていましたが、今度(今日)は風ではなく照明がまぶしく、気になってしまった。シャトルと照明が被ってしまい、見にくかった」とまず、大会の会場面で課題を話していた。
また今大会について「前回準優勝だったので今大会はそれ以上を目指したい。が、初戦を落としてしまった。1ゲームとれていたらよかったが、次を頑張らないと」と話していた。
里見紗李奈vs小林悦子
里見がベテランの小林悦子(WH11/パナソニック)相手にストレート勝ちを果たした。里見は前方でプレーが多く小林は後方でのプレーが多かった。プレースタイルが違う2人の対戦で対照的な個性がぶつかりあう魅力的な試合だった。
ーー自身の胸や頭を叩いたり、悔しがる姿など、1、2セット目で様々な感情をあらわすプレーが見られましたが・・
里見「よく見ていましたね。自分は大会になると上がってしまうんです。それを抑えるために、自分自身のルーティーンとして自分を鼓舞していました」と、と嬉しそうな笑顔で感情的なリアクションの説明をしてくれた。
パラバドミントン国際大会2018年10月30日(日)まで町田市立総合体育で開催される。
<参考>
大会公式ホームページ
http://japan-parabadminton-intl.com/2018/index.html
(編集・佐々木延江)