車いすバスケットボールの世界選手権は26日、ハンブルク(ドイツ)のedel-optics.de Arenaで男子の決勝戦が行われ、イギリスがアメリカを79対62で破り、優勝を果たした。グループリーグでも同組だった両国。リーグではアメリカが66対59と勝利を収めていたが、決勝の舞台でリベンジを果たした格好だ。
前半はイギリスのリードにアメリカがすぐさま追いすがるというシーソーゲームが展開されたが、次第にイギリスが点差を広げ始める。イギリスは12番のグレッグ・ウォーバートン(2.0)、9番ハリソン・ブラウン(2.5)といった、障害の程度が重いローポインターが40分フル稼働し、二人合わせて32点と総得点の約4割を稼ぎ出した。
さらに、両者の約半分のプレータイムではあるものの、8番ジョージ・ベイツ(4.5)、14番リー・マニング(4.5)らハイポインターもしっかりと得点を重ねた。11番のミドルポインター(3.0)、フィリップ・プラットも、40分のプレータイムで総アシスト数の約半分にあたる12アシスト、リバウンドもチームトップタイの8本をものにするなど、ロー、ミドル、ハイそれぞれのプレイヤーがまんべんなく活躍し、終盤に至るまで力強い試合を展開した。
準決勝までの6試合で、相手チームに平均30点という大差をつけて勝ち上がってきたアメリカは、最後まで衰えることのなかったイギリスの機動力の前に屈した。
(校正・佐々木延江)