2月8日、北海道旭川市にある富沢クロスカントリースキーコースで、ジャパンパラ・クロスカントリースキー競技大会が行なわれた。オリンピック、パラリンピックともにクロカン日本代表の練習地として親しまれるこの会場には、ソチパラリンピック日本代表チームを含む選手のほか、地元ファンらが多く訪れていた。
レース・スタート時の気温マイナス15度、雪温マイナス13度。地元の人々にとっても厳しい寒さとなった。1日目のレース・クラシカルが行なわれ、立位・座位・視覚障害・聴覚障害・知的障害のクラスから40名の選手が出走した。 ソチ・パラリンピックを前にした日本代表チームの選手たちも、ワールドカップ、合宿と遠征し、年に一度の国内大会で、ソチを目前にしたシーズン終盤の走りを披露した。
男子シッティング5kmは、車いす陸上のトップランナーでもある日本代表の久保恒造(日立ソリューションズ)、樋口政幸(バリストライド)と、長野からバンクーバーまで出場したベテラン長田弘幸(日立ソリューションズ)の3名が出走。久保が優勝、3分43秒91遅れて樋口がフィニッシュした。シッティングクラスのクロスカントリースキーは、すべての競技のなかでもっとも過酷な競技と言われている。
レース後に久保は、「ソチに向け、走力に重点をおいて練習してきました。バイアスロン・ミドルでトップをとるために、やはり、走力が勝負になります。今シーズンのワールドカップでも、ロシアの選手は簡単には勝たせてくれません。やり残しはありません」と話してくれた。
女子スタンディング5kmでは、日本選手団・旗手の太田渉子(日立ソリューションズ)、阿部由里香(日立ソリューションズ)、出来島桃子(新発田市役所 )が出走19分26秒2で太田が優勝、新人の阿部が出来島を追い抜き1分34秒09でフィニッシュした。
女子シッティングに韓国からの参加予定だったが、積雪のため旭川いりできなかった。
2日目(最終日)の種目は、スプリントで、男女ともに0.8kmのレースとなる。