世界の強豪チームが来日
2018年6月4日午後、武蔵野の森総合スポーツプラザで、開催を目前に控えた『三菱電機ワールドチャレンジカップ2018』(6/8〜6/10開催)の記者会見が行われ、男子出場チーム(日本、ドイツ、オーストラリア、カナダ)のヘッドコーチ、チームキャプテンが大会に向けての抱負を語った。
4月12日に続いて2度目の会見となるが、前回は日本チーム関係者のみの出席。本番を週末に控え、出場チームのメンバーも続々と東京入りしている。
ドイツは6月2日、オーストラリアは6月1日、カナダは6月3日にそれぞれのキャンプ地へ。日本代表は、前週までの北海道・稚内における合宿を経て、本会見に合わせての東京入りとなった。
大会に向けては、調布市(ドイツ)、府中市(オーストラリア)、三鷹市(カナダ)が各チームのキャンプ地に指定され、それぞれの小中学校において車椅子バスケットボールを通じた交流会等を開催。パラスポーツの浸透の為に一役買った。6月5日、6日と実施される練習試合でも各市の体育館が使用される。
各チームのコメントは以下。
<オーストラリア>
ークレイグ・フライデイ(オーストラリア/ヘッドコーチ)
主催者の皆様、大会の準備で携わって頂いている全ての方々に御礼を申し上げます。去年も参加させて頂きまして、日本で出会った人々、訪れた様々な場所を非常に楽しませて頂きました。今年も、こういった国々の方との戦いを通じて、今の自分たちのポジションを把握したいと考えております。そして、8月に予定されております世界選手権に向けて準備をしていきたいと思っております。
ーショーン・ノリス(オーストラリア/キャプテン)
今年もこのトーナメントに参加できることを光栄に思います。日本はとても特別な国。またこの地で大会に参加できることに感謝申し上げます。チームもしっかり準備しておりますので、これからの数日、楽しみにしております。
<カナダ>
ーフェリアーニ・マテオ(カナダ/ヘッドコーチ)
今年の世界選手権に向けての強化試合という形で、今回ご招待頂き非常に嬉しく思っております。非常に力のあるドイツ、オーストラリア、そして日本と戦えるということで私も心が踊る思いであります。
ーデイビット・エン(カナダ/キャプテン)
アリガトウ。このトーナメントに参加できて、光栄に思っております。私のチームメンバーは初めて東京に来ます。この3カ国と戦えることを非常に楽しみにしております。このトーナメントによって、私たちが素晴らしいスポーツをしているということを証明したいと思っております。また、2020東京に向けても、車いすバスケットボールという素晴らしいスポーツがあるということを皆様に示すことができればと思っております。
<ドイツ>
ーニコライ・ツェルティンガ―(ドイツ/ヘッドコーチ)
実はドイツ代表チーム全員にとって、日本を訪れるのは今回初めてでもあります。ですから、2020年のパラリンピックに向けた準備の意味でも、今回来日することができ非常に嬉しく思っております。私はドイツ人ですので、自分たちで準備をしたり計画を練ることに関しては得意だろうと自負をしていたんですが(笑)、来日して、2020東京に向けた準備局の皆様の仕事ぶりを見て、自分たちはまだ努力しなくてはいけないと痛感しました。今大会は、8月16日から、我々の国で開催する世界選手権に向けての準備にもあてられるかなと思います。そういった意味でも、素晴らしい機会に恵まれたと感じております。また、今回は『武蔵野の森総合スポーツプラザ』での開催で、東京パラリンピックがまさに行われる会場の雰囲気を味わう機会にもなると感じております。
ーヤン・ハラー(ドイツ/キャプテン)
チームを代表しまして、まずは日本にご招待頂いたことに感謝申し上げます。チームメイトにとって来日は初めてです。とても素晴らしい国で、これからの数日楽しみにしております。自国での世界選手権の準備という意味でもこれからの数日を有意義なものにしたいと考えております。
<日本>
ー及川晋平(日本/ヘッドコーチ)
今回はアジア・オセアニアのナンバーワンでもあり、北京パラリンピックでもゴールドメダルを獲ったオーストラリア、ロンドンパラリンピック優勝チームのカナダ、世界選手権を8月に控え、勢いのあるドイツが来て、我々にとっても本当にチャレンジになると思っています。そのために、先週我々は北海道の稚内市で1週間強化合宿を行い、この強豪3チームに戦いを挑む準備をして参りました。ですので、迫力ある、皆さんに喜んで頂けるようなゲームを展開できるように、臨んでいきたいと思います。
ー豊島英(日本/キャプテン)
昨年に引き続き、各国を代表する強豪チームを招いてこの場で戦えることを嬉しく思います。8月に世界選手権があり、この時期に世界トップレベルのチームと戦えることは本当に有意義な時間だと感じております。世界選手権、東京パラリンピックと、私たちの目標としている大会が続きますが、そこに向けてチーム一丸となって、この大会をまず好材料に、良い勝利を収められるよう、一戦一戦全力で戦いたいと思います。また、東京で開催されるということで、2020年のパラリンピックも想定できます。観戦される方々や、まだ車いすバスケットボールを知らない方にも、会場に足を運んで頂いて、広まるきっかけになれば嬉しいと思います。日本代表が成長できる大会にしていきたいと思います。
パラフォトの取材はニコンイメージングジャパンによる撮影機材協力により行われています。
(校正・佐々木延江)