フィリピンのスービックベイで4月26日に行なわれる「ASTCアジアトライアスロン選手権・パラトライアスロン」に出場するため、日本選手団が現地へ向けてきょう出発した。JTU(日本トライアスロン連合)がパラトライアスロン選手を派遣するのは昨年8月ロンドンで行なわれたITU世界パラトライスアロン選手権・グランドファイナル以来2度目となる。
この大会は、リオパラリンピックに向けて新たになったクラスで行なわれる最初の大会であり、今年8月にカナダ・エドモントンで開催されるITU世界パラトライスアロン選手権・グランドファイナルへの出場権を得るためのポイントレースの一つとなっている。
選手は、昨年の成績から初めて強化指定選手となった、古畑俊男(強化指定S/トライオン・東京都)、窪山信吾(強化指定A/アヤトTS・埼玉県)をはじめ、日本から7名(うち女子1名)。全体でも11名の参加で開催されるレースで、地元フィリピン選手のほか韓国から1名がエントリーされており、日本人率の高いレースとなる。
スタッフは、前回にひきつづき富川理充JTU強化チーム パラリンピック対策プロジェクトリーダーと、新たにプロジェクトチームに加わった滝川満弘氏の2名。前回の遠征は富川氏だけだったスタッフに松山アヤト氏(エイジグループ担当スタッフ)が急きょ加わり11名を2名でサポートする厳しい陣営だったが、今回はパラトライアスロンメンバー7名に2名の専属スタッフが帯同。この春からJPC(日本パラリンピック委員会)の加盟団体として承認され、パラリンピック・スポーツとして連携も始まっている。
来たる5月17日(土)に横浜で行なわれるITU世界パラトライスアロン選手権は国内外から60名の選手が参加し、日本選手・スタッフの多くが初めて経験するパラリンピック・スポーツの大舞台となることが予想されている。横浜での円滑な競技運営を学ぶためにも、今回の参加は、参加者だけでなく多くの関係者へのフィードバックを求められる貴重な機会となる。
レースは26日朝6時(現地時間)にスタートする。
<参考>
4月23日JTU発信ニュースリリース
ASTCアジアパラトライアスロン選手権(2014/スービックベイ)日本選手団(発表)