女子PTVI(視覚障害)カテゴリーのスサーナ・ロドリゲス(スペイン)は、1時間8分15秒のタイムで優勝した。リオに向けてパラトライアスロンが本格化した2014年の横浜大会で優勝、昨年は銀メダルを獲得。横浜大会は3度目の出場となる。
「去年よりも天候に恵まれ、いつも通りのレースができ勝利できたことはとてもよかった。特に、バイクは新パートナー、パウラ選手と組んでから今までで一番良いタイム(30分27秒/5人中2位)を出せた。二人での世界シリーズで、初の金メダル獲得となり、意味のある結果となりました」レース中も励まし合いながら走っていた二人は、共に2020年東京パラリンピックを目指すつもりだという。
ーー今後については?
「今後も各地で開催される大会に参戦し、一つ一つ結果を出していくためにも、油断をせず、改善できるところは改善し、努力する者は報われると信じ競って行きます」
ーー2020東京に向けて?
「2016年リオパラリンピックでの結果は5位だったが、やり直す機会は皆に与えられるはず。東京パラリンピックに出場することを最後の最後まで諦めず、とことん戦いぬいて、必ず、二人で表彰台に立ちたい」
「2人乗りのタンデム自転車は大きな荷物で空港からの往復は容易ではなく、移動が困難なため、自分たちだけで運ぶと様々なトラブルの引き金になる。だが横浜大会の運営委員会のスタッフが送迎してくれるので、レースに専念できる。
スペインからここまで来るのは少し遠いけれど、緻密に構成された横浜大会に参加できたこと、また運営側や市民の方、皆さんはいつも暖かく出迎えてくれ、ホスピタリティに関しても申し分ない。
また、差別なくパラ選手もエリート選手として出迎えてくれるので、それだけでも参加する価値があると思う。そうでなければ3回も参加したりはしていなかっただろう。今後も可能な限り横浜大会に出場したい」と話してくれた。
2018年5月12日取材
(校正・佐々木延江)