3月18日、競技最終日の朝。夜には閉会式もあるこの日。アルペンシアでのクロスカントリースキー4×2.5kmミックスリレー取材のため9時に出発した。いつもならタクシーで10分ほどでクロカン会場に着くのだが・・・
昨日まで朝からバスやタクシー、ボランティアさんがたくさんいた街に、今朝は大会関係者が誰もいない。代わりに警官たちがおり、流しのタクシーも、配車センターすら取り合ってくれない。
このエリアは、閉会式の準備とともにそれ以外は「お片づけモード」に入ってしまったようだ。10時にミックスゾーンに到着しないと・・・
目の前にシルバーのワンボックスカーが停まったので、思わず駆け寄り「アルペンシアのクロカン会場まで行ってくれませんか?」と頼んだ。
すると、3人いた20〜30代の彼らは「わかりました、行きましょう!」と言ってくれ、車を出してくれた。ラッキーだった。
とは言うものイベント会場とは入り口がわかりづらいものだ。諦めないとかな?と、考えていたところ、
「自分たちはじつは警察官なんだ、今日は休みなんだけどね。大丈夫だよ」と。心強い。しかし、警官も人。会場への近道と思った道が行き止まりとなっていた。使われてないゲートを突破して、クロカン会場の反対側らしきところにきたが、そこからは歩いて行けない・・。
不安そうにしていたのか、一人が「安心していい、今日は良い日になるよ!」と、ケータイ電話で日本語を表示して見せて安心させてくれる、優しさ。韓流ファンではなかったが、イケメン警官3人に助けられ、ドキドキ。
戻って正規ルートで9時50分過ぎにゲートに到着!お礼を言って、ベニューへの山を駆け上がり、レースのスタート直後くらいにミックスゾーンに到着。
・・さらに、レースも前日に金メダルをとった新田佳浩が、ウクライナについで2位。ベラルーシ、ドイツ、カナダ、と競合相手にものすごいレースを展開していて、心拍数の下がらない取材となった。